[携帯モード] [URL送信]

その他の短編小説
B
 「あなたの死体を後始末する人だって大変よ。死んだ後まで他人に迷惑かけたりするの恥ずかしくない?」
 「……」
 「それに、あなたのお父さんやお母さんだってすごく悲しむと思うわ。親を泣かせたりしたら良くないのよ」

 ほら。やっぱり「自殺なんかやめろ」とか言う気なんだ。この偽善者が!!
 僕はうんざりとため息をついた。
 こんな奴に付き合ってられるか、バーカ。

 「ちょっと待ってよ。最後まで話を聞きなさい」
 さっさと立ち去ろうとした僕の手を押さえて、女が僕を引き止める。とても女の人のものとは思えないものすごい力で。

[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!