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Delusions ーshort storyー
Incest Taboo,Day dream...(フェリロヴィ)






ガチャッ…


「ただいま。」

「…お帰り。」


兄ちゃんは今日も夜遅くに帰ってきた。


最近、兄ちゃんは夜遅くに帰ってくる。


今の兄ちゃんには昔に無かった、俺の知らない秘密があるんだ。




Incest Taboo,Day dream...





俺は何気無しに訊いてみた。

「…こんな時間まで、何してたの?」

「あぁ、ちょっとアントーニョに呼ばれてな。」

「ふーん…」


兄ちゃんは相変わらず、こっちを向かないでベットの傍でシャツを脱いでいた。

ねぇ、少しはこっちを見てよ。


「そういうお前は?
こんな時間まで起きてるだなんて…珍しいな。」

「何と無く眠れなかったんだ。
…いっそ、今夜は兄ちゃんと一緒に寝ようかなって。」

「そっか。
…何かあったら言えよな。」


たまに垣間見える兄ちゃんらしさ。

そこもまた好きで、愛しかったりするんだよね。


「あ、そう言えばお前…もうシャワー浴びたのか?」

「うん、先に浴びたよ。兄ちゃんは?」

「俺か?俺はアントーニョに借りてきたからいい…」


兄ちゃんは疲れたように呟いた。

それからベットに入った。


「…兄ちゃん、最近おかしくない?」


それから俺もベットに入った。


「別におかしくなんかねぇよ…」

「何か…素っ気ないよ、最近の兄ちゃんってさ。前は俺にだって笑ってくれたのにさ…」


俺は後ろから兄ちゃんを抱き締めた。


昔とは全く違う兄ちゃんの匂いがする。


「!」

「ねぇ、教えてよ…兄ちゃん。」


俺はふと顔を上げ、兄ちゃんの首筋を見た。

それから…今更になって気がついた。


「………アントーニョ兄ちゃんとセックスしてきたんだ…?」

「!!」


別にショックでも何でもなかった。

ただ、ムカついた。それだけ。


「アントーニョ兄ちゃんの手で…喘いだりしてきたの?」

「ばっ…言うな!そういう事…」

「…ねぇ、どうして黙っていたの?」


分かっていれば、早めに諦めがついたのに。


「っ………」

「…どうして、何も答えてくれないの?」


あー、もう駄目。

兄ちゃんにも苛ついてきた。


…無理矢理にでも、口を開かせようか。


「答えてよ。」


俺は起き上がって、兄ちゃんの上に跨がった。


「!!」

「もう一度訊くよ、どうして黙っていたの?」


兄ちゃんは驚いたかのように目を見開いた。


そんな兄ちゃんを俺は黙って見つめた。


俺は決めていた。


もし、これで答えなかったら…


「…お前には関係無い。」


兄ちゃんは俺から目を逸らした。


…仕方無いなぁ。


「関係無くないよ、だって兄ちゃんは俺のものだもん。」


俺は兄ちゃんに微笑んだ。


それからキスをした。





その後の事?ちょっとそれはここでは言えないかな。


でもね、1つだけ教えてあげる。


兄ちゃんはもう、アントーニョなんて見てないよ。


今では俺の支配下なんだ。


面白いでしょ?



君にも、1つだけ忠告してあげる。

身近で無害そうな存在ほど、怖いものはないんだよ?


秘密って、意外に怖いものなんだ。


更にそこに愛が絡んできたらさぁ、大変。

その人は剣を君に向けるよ。


生きるか死ぬかは…君次第だよ。


それじゃ…次は君の番かもしれないよ。


おやすみ。













あとがき的な。

ヤンデレ黒フェリちゃんです。←
因みに分かって下さったとは思いますが、フェリちゃんはロヴィを無理矢理(ry←

アントーニョさんはどうなったのでしょうかね?

こんなブラックなお話を書くのも好きです。←

それでは!



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あきゅろす。
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