Delusions ーshort storyー 帰り道。(朝菊) 学ヘタ朝菊で少女漫画っぽく。またもや季節外れサーセンw← 師走の寒空の下、縦に微妙な距離で歩く二人がいた。 「…最近フランシスが輪をかけてウザい気がするのだが…」 「元々そういう方でしょう。」 ブレザーにチェックのマフラーをつけてるアーサーにブレザーとセーターのみの菊。 「それにしても今日は一段と冷えますね… …マフラー、持ってくれば良かったです…」 「…おい」 ふと立ち止まり、後ろを向くアーサー。 「え?」 ふわっと菊の首にかかるマフラー。 「…ほら、こうすると暖かいだろ?」 「アーサーさん…」 「か、返すのは明日で良いか…くしゅんっ」 「あ、嚔が…」 「平気だ…ぐすっ」 「………(素直じゃないなぁ…本当はご自分が一番寒いのに…) アーサーさん…」 「…何だ?」 「ありがとうございます。」 「…! し、紳士として当然の事をしたまでだよ…」 「…じゃあ」 「?」 ぎゅっ 菊はアーサーを後ろから抱き締めた。 「き、菊?!な、何して…!」 「大和男児として当然の事をしたまでです。 …嫌なら、突き放したって構いませんから。」 「………!」 暫く黙った後、ふっと微笑み菊の手の上に手を重ねるアーサー。 「…嫌な訳ねぇだろ?」 「…良かったです。」 「ありがとう、十分暖まったよ。」 「それは良かったです…」 そっと身体を離す菊。 「じゃあ手を繋いで帰りましょうか。」 にっこりと微笑み、手を差し出す菊。 「あ…あぁ!」 そっと差し出された手を取るアーサー。 「き、今日はやけに積極的なんだな…」 「ただ人肌恋しいだけでしょう。 人は、寒いとそれを求めたがりますから。」 二人はゆっくりと軽い足取りで再び進んだ。 ぎゅっと、手を繋いで。 あとがき的な。 朝菊でベタな少女漫画っぽくやってみたかったんです、ごめんなさい。← あと季節外れでサーセンwwwでもね、書いたのは前作と同じで冬だったんですw それでは! ←Back**Next→ |