〜記憶と時間と契約と〜 タイムリミット 校舎の中にはいると、玄関には俺と姉以外誰もいなかった 当たり前だ、こんな時間に玄関に生徒がいるはずがない 「じゃあ私は一足先に〜」 といいながら姉は走って教室に向かって階段を上っていった 「まったく、たまには一人で起きてほしいよな〜」 と、俺はグチるようにそういった と、外から、タッタッという誰かが走ってくるような音が聞こえた 俺が外をみるとそこには、俺の友達の《咲原 拓也(サキハラ タクヤ)》が、全速力で走ってきていた まさか、俺たちと同じような時間にくるやつがいるとはな と、俺は思わず苦笑いを浮かべてしまった そして、拓也が勢いよく校門の中に入ってきた 拓也は 「ハアッ、ハアッ、、、」 と、息を切らしている 「よっ!拓也!」 と、俺は少し笑いを浮かばせた表情でそういった 拓也は 「ハアッ、よっ、よお、」 と、息を切らした声でいってきた [*前へ][次へ#] [戻る] |