〜記憶と時間と契約と〜 タイムリミット 俺が全速力で走り出したとき時刻は7時40分を回っていた 「やべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇ」 俺はひたすらそうつぶやきながら走っていた 俺が走っている理由はただ一つ 姉を起こすためだ あの姉は人を殴り起こした後すぐ寝る だから俺が起こさないと姉は絶対に起きない 姉は、人を起こすのは得意なのだが起きるのは大の苦手だ 『たまには一人で起きろこのくそ姉貴!』 とでもいってやりたいが、そんなことをいった瞬間俺は100%姉に抹殺されるだろう そして、俺が走り始めてから約15分やっと俺の家が見えてきた そして俺は、さらにスピードをあげて走り そのまま勢いよく家のドアをあけた [*前へ][次へ#] [戻る] |