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クレイジー・スパイス※

ヴァリアーの屋敷へと帰ってきた主は大層不機嫌だった。
ドン・ボンゴレからの連絡によればリボーンとランボの喧嘩に巻き込まれ、運悪く特殊弾が撃ち込まれた。
焦りからか、それともザンザスを巻き込んでしまったという状況に軽いパニック状態だった綱吉からの電話は昔を思わせるようなテンパり様だったのだが。

「なんだぁ?綱吉から連絡受けたけど、案外元気そうじゃねーかぁ」
「…チッ、るせぇんだよ」
「効果が切れるのは?」
「6時間程度、個人差があるらしい」

移動時間や本部にいた時間を除けば、あと4時間程度かとスクアーロは思った。
視線を時計からソファへと座るザンザスへ戻せば、不貞腐れたように僅かに唇を尖らせていて。
そんな様子が可愛くて少しだけ笑えば、下からギロリと睨まれた。
出逢った頃と変わらぬそれに、あぁザンザスだ、などとスクアーロは暢気に思う。

「笑ってんじゃねぇ」
「いや、だってよぉ…あんた可愛いぜぇ?」
「かっ消すぞ」

隣に腰を下ろして、まじまじと観察してみる。
傷のない肌から、恐らく揺りかご以前にまで年齢逆行したのだろうと思う。
前髪は上げられていないが、あんなに大人びて見えた横顔も三十路を越えたスクアーロから見れば幼くて。
その幼い容姿とは裏腹に精神は34歳なのだと思うと、ギャップが堪らなかった。
しかし本人は今の現状が大変不愉快なのか、それとも肉体が若返ったからか殺気すら上手く隠せていない。

「じろじろ見るな」
「別に減るもんじゃねーだろぉ?」
「うざってぇんだよ」
「んだぁ?随分と不機嫌だなぁ。そんなにガキになっちまったのが嫌かぁ?」
「ガキじゃねぇ!」

幾つになっても、その怒りを孕んだ瞳は美しい。

スクアーロはうっとりと微笑むと、強く隣に座るザンザスの腕を掴んだ。
咄嗟の出来事、それを振り払おうとするがビクともしない力の差に初めてザンザスの表情に焦りが見えた。
スクアーロは体を引き寄せ小さな耳に口付けると、熱い吐息と共にザンザスの名を呼ぶ。

「…っ、やだ!」
「ガキじゃねぇんだろぉ?」
「やっ、放せ!このドカスが!」
「…躾が必要みてぇだなぁ?」
「う、わ…っ?!」

軽々とその体を抱き上げ、己の膝にうつ伏せに。
ザンザスが口を開く前に思い切り、容赦なく右手で尻を叩いた。

「ひっ、ぁあ…っ!」
「悪い子にはお仕置きが必要だろぉ?え?ザンザス」
「…っ、放せ!テメェんなことしてっ、いっ、やめっ!ひ、ぁあっ!」

現代のザンザスよりも鍛えられていない体は、まだ柔らかさが強く残る。
瑞々しいと表現するに値する、その体。

「あっ、い、たぃ!やだっ、スクアーロっ、ひぁっ、やだぁ!」
「うっせーぞぉ。静かにするまで続けるからなぁ」
「ひぃっ、や、脱がすな!」

着たままのサイズが合わなくなったスーツを下着と一緒にズボンだけ脱がせる。
小振りで瑞々しい尻を再び叩き始めれば、肉の弾ける音が部屋に響いた。

「やぁっ、いた…っ!いっ、ぅ、あー…っ、あっ!」
「真っ赤だぜぇ?」
「やめ、やめてっ!ひぁっ!なんでぇっ!?」
「静かに、つったよなぁ?」

怖い。
久々に味わう、その感覚にザンザスは息を詰めた。
抗うことの出来ない力の差、現代の自分なら受け止めることの出来たスクアーロの滲む狂気。
ザンザスは己の許容を越えたそれらを思い、ぎゅっと唇を噛み締めた。
瞳から、零れる涙は痛みだけではない。

「ふ…っ、…っ、ぅ…!」

必死に声を殺す様子を見て、スクアーロは漸く振り上げた腕を下ろした。
膝の上でビクリと震える体を抱え、膝を跨ぐように座らせてやれば涙に濡れた瞳が恐る恐る自分を見つめてきた。

「いい子だなぁ、ザンザス。我慢出来たなぁ」
「ふぁ、…っ、んぅ…」

切れて血に濡れた唇を、ねっとりとスクアーロの舌が這う。
綺麗に血を舐めとると、熱い吐息と共に深く口付けられる。
ザンザスはうっとりと、血の匂い、そしてスクアーロの舌に酔うように体を預けた。
歯列を舌先でなぞり、柔らかく溶けた舌を甘く噛まれて吸われればゾクゾクと快感が背筋を駆け抜けた。

「…っ、はぁ…っ、すく、あ、ろ…っ」
「可愛いぜぇ…?今のザンザスも、昔のザンザスも…愛してる」
「あっ…ほんとぉ…?」

本当。
ちゅ、こめかみにキスを落とせばザンザスからも頬にキスを返される。
シャツ一枚の体を抱き上げ、寝室へ連れていく。
優しくシャツを脱がせて、ベッドに押し倒せば、何故か泣きそうな顔をして膝を立ててきた。

「どうしたぁ?」
「あ、…痛く…、て」

膝裏を掴んで尻を見れば、先程のお仕置きで散々叩かれた尻は赤く熱を持ち、腫れていた。
スクアーロはニヤリと笑って、膝裏を掴んだままぐっと体を密着させる。

「やだぁ…っ!これ、恥ずかしい…っ」
「隠すな」

ザンザスの膝が、ザンザス自身の顔の横に来るまで折り曲げる。
当然、後孔はスクアーロの眼下に晒されることになり、羞恥からかザンザスが腕を伸ばしてそこを隠したが鋭く言えばおずおずと手を退かした。

「は…っ、叩かれて穴まで熱くなってやがる。体が戻っちまったんなら、ここも処女になっちまったんじゃねぇかぁ?」
「やぁぁ…っ、恥ずかしい…から、言わないでぇ」
「あぁ?触ってもねぇのにヒクつかせて何言ってんだぁ?」

舌を伸ばしてべろりと後孔を舐めれば酷く熱い。
何度も舐め上げ、ヒクつく淵を舌先で擽れば柔らかく綻ぶ後孔。
見ればザンザスの性器は触れていないにも関わらず勃ち上がり、ぽたぽたと蜜を胸元へと垂らしていた。

「あ、あ、ひぃぁ…っ。も、やだぁ…っ、すく、すくあーろぉ…」
「こんなに我慢汁垂らしやがって、処女のくせに恥ずかしくねぇのかぁ?言えよぉ、どーして欲しいのか自分で言えんだろぉ?」
「ふっ…ぇ、も、我慢出来ないぃ…っ。イきたぃ、イきたいのぉ…」
「どっちでイきたいんだぁ?チンコか、アナルか言えんだろぉ?ガキじゃねーんだからなぁ」








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あきゅろす。
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