ONOFF にくじゃが オフされていないのを軽く無視して俺は3体を家の中に入れ、昨日の残り疲れを癒すためソファにダイブした。 今日は3体だけだったので後回しにして少し寝ようと思ったのだ。 「つーか、腹減った…。」 だがもう、飯をつくる気力もない。 「あ…。あの。」 「ん?」 声がした方を横目でちらりとみた。 男性型が2体とオフされていない女性型が1体。 「あぁ。お前そういやオフされてなかったな。」 疲れすぎて忘れていた。なにせ昨日は300体解体したのだ。人間業じゃない。俺、すごいよ。 「あのー。」 よく見ると、そのロボットはとても綺麗だった。 「えらくべっぴんさんだな。愛玩用か?」 「はい。でっ…でもまだ一回しか使われていません。それに、ご飯もつくれますっ。」 俺に解体されないように必死なのだろう。 ……。ご飯? 「お前、にくじゃが作れる?」 ロボットはうなずいた。 「じゃぁ、縄とくからつくって?」 そう言うとすごくうれしそうにうなずいた。 どうせ明日にはこの3体はネジやらの部品の山だ。 少しくらい使ってもいいだろう。 [*前へ] |