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あいかわらずな僕ら

その様子を、射るような視線で、教室の入口から眺めている者がいた。

ただでさえ、1年の教室に先輩がいるだけでも目立つのに、学内の名物男がものすごい殺気を放って立っているものだから、自然とクラスの視線は入口に集まった。

「…おい、アイツ誰?」

倶庵は、通りすがった男子生徒の肩をつかむ。

低い、不機嫌な声に、生徒はビクッとする。

「あ…あの、瀬名です。瀬名修司…テニス部の…」

倶「ふ―ん…」

瀬名は、そんな入口での様子に気付かず、勝の口の中をのぞきこんでいた。

よく見えなかったから、頬に手をあてて、角度を変えた。

倶「!!」

修「どこ?」

勝「ほふぁ、ふぉふぉ、ふぉふぉ(ほら、そこそこ)」

倶「―テメェ、なに気安く触ってんだ!!」

2人の間に立ち、修司の腕をガッと持ち上げた。

勝も修司もびっくり。

勝「倶庵?!どうしたの?」

倶「どうしたもこうしたもねェ。勝に勝手に触んな!!勝も、オレ以外に触らせちゃだめ!!」

何様?

倶「…と、アレ?」

そこに来てようやく、瀬名の顔に見覚えがあることに気付く。

倶「あ、オマエ、あの時警察呼んでくれた…!ああ―、なんだオマエかよ。なんだよ。オマエかよ。」

おまえが何なんだよ。

倶「いや、あん時は助かったよ―。おまえはマブダチだ。」

急に肩を抱く。

変わり身早すぎだ。

修司はあまりのことにきょとんとしている。

そういえばあの時、この先輩も口から血を流していて、さらに委員長にバッドで狙われていたような…。

この先輩に恐れられてる光って一体…




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あきゅろす。
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