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あいかわらずな僕ら

光「瀬名ぁ―――?お―い、大丈夫ぅ?」

近付いて、目の前で手をヒラヒラと振ってみせる。

光「ククッ、また何か見間違えちゃった…?」

光は煙草を携帯灰皿に押し込んだ。

投げ捨てないあたりはポリシーか。

修「矢野……なんで、たばこ……?」

光「ぼくさぁ、結構瀬名のこと気に入ってんだよね。」

修(瀬名?!)

初めて呼び捨てにされていることに気がつく。

光「あ、下の名前修司だっけ?修司って呼んでもいい?…2人の時だけ。」

瀬名あらため修司は、目をぱちくりしている。

光「ぼくのことも光でいいよ。」

度肝抜かれている修司をよそに、話つづける光。

光「ほんとはさぁ、学級委員とかやる気なかったんだよね。内申のために2年からはと思ってたけど、1年からわざわざ面倒くさいじゃん?」

光「断ろうかとも思ったけど、使えそうなヤツがいたから、一緒ならいいかと思って。」

修「…オレ?」

光「そう。修司はさ、一言ったら十分かってくれるでしょ?ぼく、頭いいヤツは好きなんだよね。」

修「城戸とか、仲いいやついるじゃん…」

なんで、わざわざ俺。

光「勝?勝はいい子だけどダメだよ―。八は説明しなきゃだもん。仕事するんなら、修司みたいなヤツじゃないと。」

腕買われて、嬉しいんだかなんだかよくわからない修司。

そもそも褒めてんのか?

光「修司さぁ―…彼女、いるんだってね?」

急に話題が変えられて、顔を上げる。

修司には、確かに彼女がいた。

同じテニス部の1年生で、告白されて付き合い始めた。だが、まだここ2ヵ月くらいの話。あまり知られていなかったのに。

修「…なんで知ってんの?」

光「ん―、風の噂?」

しっかり調べた。




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