あいかわらずな僕ら 口火 結局、そのまま光とは再会することなく家路に着き。 修司は悶々と今後の事を考えていた。 修(有り得ない。本当に。……友だちで、しかも同性を…好きになるなんて…。) 今まで散々誤魔化して来たけれど、もう誤魔化せないと思った。 いっそ認めてしまえば色々と納得がいくものもあって、少しスッキリもした。 ただ、気持ちを受け入れるのと、これからどうするのかは別の話であって。 修(まずは……別れなきゃな…。) 思いを認めたからには、彼女との付き合いは続けられない。 修(ほんと、ごめん。) 思えば、「付き合う」という事に舞い上がってはいたけれど、光に感じたように「触れたい」とか訳の分からない胸の痛みとか、感じた事はなかった。 あまりに相手に申し訳がなく。 しかしまた一方で、別の決意も固める。 修(……この思いは、絶対に言わない。) 自分のためにも。 光のためにも。 [*前へ][次へ#] [戻る] |