あいかわらずな僕ら
5
ロッカーの中、一部始終を見ていた光は、聞いた事のない陸の甘い声に鳥肌を立てていた。
光(ホラー!!ホラーだ、ホラー…!!!)
通気口から見えるのは、続く2人のキスシーン。
光(最近なんかアヤシイと思ってたんだけど…やっぱりかぁ。)
事実を確認したら、もう2人の事はどうでもよくなった。
光(にしても、この体勢キツい……)
そんな事より、狭いロッカーの中がそろそろ辛い。
光(早くどっか行ってくんないかな…)
もぞもぞと動く。
修(!?……光っ、動くなよ〜ッ!!///)
光の足が太股に擦れて焦る。
修(〜〜っ!!///ただでさえヤバいのに…ッ!!!)
さらに髪の毛が首もとをくすぐる。
修(あ、なんかいい匂い……じゃなくてッ!!!)
ついに疲れた光、修司の口元を押さえていた手を離して、首に抱き着いた。
光(……あ。この体勢ラク。)
修(ちょおぉーーッ!!!マジでやめて光ーーっっ!!!!!////)
体育倉庫での事がフラッシュバックした。
上気する頬。
潤んだ瞳。
肌は少し汗ばんで。
光『……修司……もっと…っ』
(↑言ってない。)
修(……も、マジでヤバイ……)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!