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あいかわらずな僕ら
2
玄関に入った倶庵、扉に背をあずけてズルズルと座り込む。
顔が赤い。
息も上がっている。
心臓もうるさい。
それが単に驚いたせいだけではないことに、気付き始めていた。
倶「…うそだろぉ…。」
行く前に不安になったのも。
わざわざ約束の時間に行ったのも。
なんだかんだ拒みきれていないのも。
断わろうとしても、言葉が出て来なかったのも。
『また会いたい』と、思ってしまったのも。
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