あいかわらずな僕ら 6 倶庵はあまりの展開に着いて行けず、何とも言い難い表情をしていた。 呆然自失。 でも、それがあまりにも無防備に見えて。 拓(……ヤバい。触れたい。………耐えろ、オレ。) 倶庵との約束を思い、しばらく耐えていたが、やがて肘をついて顔を寄せた。 拓「ゴメ…も、無理。……逃げていいから…」 髪を撫でながら少し待って、ゆっくりと口付けた。 倶「…んっ……んアッ…」 舌が入ってきた頃にやっと覚醒してきた倶庵、こりゃいかんと思い拓巳の服を引っ張る。 が、もちろん引き離せない。 徐々に深くなるキスに、段々流され始めていた。 倶(ヤバ…気持ちイイ……) 倶「…んっ……ハッ……アッ…」 倶(ああ、そうだよ!!巧いっつったのはコイツの事だよ…!!!) いつぞやの陸との会話を思い出していた。 倶(…いやっ!イカン!!ほんとにイカン!!!流されンな、オレ!!!!) 半ば強引に自分に言い聞かせ、拓巳のお腹に右足を当てがい、そのまま上に投げ飛ばした。 倶「ぅ…ラアァァッ!!!!」 巴投げ。 バシャッ 拓巳はきれいに受け身をとって、体を起こした。 わざと投げられた。 拓「……ごめん。今のはオレが、ルール違反だよね?」 分かってて止められなかった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |