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あいかわらずな僕ら

倶庵はあまりの展開に着いて行けず、何とも言い難い表情をしていた。

呆然自失。

でも、それがあまりにも無防備に見えて。

拓(……ヤバい。触れたい。………耐えろ、オレ。)

倶庵との約束を思い、しばらく耐えていたが、やがて肘をついて顔を寄せた。

拓「ゴメ…も、無理。……逃げていいから…」

髪を撫でながら少し待って、ゆっくりと口付けた。

倶「…んっ……んアッ…」

舌が入ってきた頃にやっと覚醒してきた倶庵、こりゃいかんと思い拓巳の服を引っ張る。

が、もちろん引き離せない。

徐々に深くなるキスに、段々流され始めていた。

倶(ヤバ…気持ちイイ……)

倶「…んっ……ハッ……アッ…」

倶(ああ、そうだよ!!巧いっつったのはコイツの事だよ…!!!)

いつぞやの陸との会話を思い出していた。

倶(…いやっ!イカン!!ほんとにイカン!!!流されンな、オレ!!!!)

半ば強引に自分に言い聞かせ、拓巳のお腹に右足を当てがい、そのまま上に投げ飛ばした。

倶「ぅ…ラアァァッ!!!!」


巴投げ。


バシャッ


拓巳はきれいに受け身をとって、体を起こした。

わざと投げられた。

拓「……ごめん。今のはオレが、ルール違反だよね?」

分かってて止められなかった。




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あきゅろす。
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