あいかわらずな僕ら
3
そこに、広斗と目が合った通りすがりの倶庵、教室に入って来る。
倶「お――!ヒロトじゃんか―!」
広「あっ、具材――」
倶「だから、食いモンじゃねェっつってんだろがあっ!!」
髪の結んだ部分をぐいぐい引っ張る。
広「いたいいたい―(涙目)」
いつの間にか、赤い羽同盟で仲良くなった2人。
まだ2人とも羽だらけ。
しかし、そんな様子が気に入らないヤツも約1名。
陸「てめ―ヒロトぉ、オレの天敵と仲良くするたあ、いい度胸じゃねェ―か…」
びくっ
広「だ…だってっ、情が移っちゃったんだも…!」
倶「犬かよ!!」
陸「ツッコミのタイミングまで合わせて来るたぁ―……お父さんは、お父さんはっ、そんなヤツとの交際は認めんぞおぉぉぉ!!!」
急に立ち上がって指を指しだす。
雄「そんな!!あなた!!暴力は止めて下さいッ!!」
雄介が止めに入る。
広「お父さんっ!ごめんなさいッ!!この人がっ、この人が好きなのおおぉぉぉ〜〜〜!!!!!」
泣き崩れる広斗。
倶「………」
急に即興のホームドラマが始まったので、倶庵は教室を後にすることにした。
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