あいかわらずな僕ら 赤い羽 昼休み、修司は倶庵に携帯で呼び出された。(朝、無理矢理交換させられた。) 倶「どうだった?」 修「…はい、これ。」 修司は不満そうに、渡された紙とお金を渡す。 あの後、自分から声をかけたわけではなかったが、最初に申し込んだ女子から噂が広まり、みんなこっそり買いに来た。 なかには男子もいた。 倶「おおっ。すっげ――な!…2万はいってんな。」 修「どうすんですか?そのお金…」 倶「ばっかオメ――、いま何週間だと思ってんだよ!募金すんに決まってンだろ―が。」 今週は、学校上げての募金週間だった。 修「…うっそだぁ―」 修司はかなり疑った顔をした。 修(有り得ない―) 倶「うそじゃね―よ。それよかさ、光の様子どうだった?」 修「……。」 倶「おい?」 修「写真のことはバレてないんスけど……」 修司は事の経緯を話した。 倶(馬鹿正直……) 倶「…ばっかだな、おめ―は。」 倶庵は修司の鼻をつまんだ。 修「いたっ…」 倶「ま、いいや!んじゃ、ありがとな―!!オマエの分も赤い羽もらってきてやるよ――!!」 倶庵は上機嫌で、また右手を上げて去って行った。 修「赤い羽って………本気?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |