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ボカロパロ小説
深海少女
悲しみの海に、
沈んだ俺は
目を開けるのも苦労…。
このまま、どこまでも沈み、
お前にも見つけられないだろう。

サビシイ海…魚もイナイ海………。






【深海少女】








赤い髪に、垂れ下がってる茶色く長い尻尾。少年は、青い青い海に沈んだ。
光の反射で綺麗に見える。
しかしその下は、
暗く、
闇のようだった。
そう。ここは悲しみが詰まった海の中。考えているうちに、どんどん沈み、誰にも助けられずここに住み着く事になるのだろうか。
水の冷たさ。感覚はあるのに、自分がいる場所なんて全然分からなかった。


すると突如、人影が見えた。それは最も大好きな、
愛人。
ゴーグルを
付けて、華麗に泳ぐ姿が
目に浮かぶ。
最初は目を閉じ、
目を開けるのも苦労だったのが
奇跡のように開いたのだ。
届きそうで
届かない君
ねぇ
気付いてよ
俺は
ここにいるから
何処にも
行かないでよ

しかし
その願いも
届くはずもなく、
愛人は
もう既に
いなくなってしまった。
何故?
それは、
波にさらわれて、
見失ったんだ。
ただ、
それだけ…。






昼も、夜もなかったこの場所。
なのにどうして眠れないのかな?
君の事を考えてた。それもあるけれども

また
君の姿が
現れた。
自由の羽根を大きく羽ばたかせ、
泳ぐ君はどんなに綺麗だったのだろう。
今度は通じ合えるのかな
ワカンナイ…。
けど
やってみるしかない。
俺の唯一できる事は君と話したい。
それだけ。
愛人の名前は皐月。
可愛らしい人だ。

もし陸に上がったなら、皐月に話したい。
『愛してる』って。

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