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ボカロパロ小説
悪ノ娘
昔昔、あるところに悪逆非道の王国の、頂点に君臨するはベジット王女様。
彼は、悪ノ娘であった。


絢爛豪華な譲渡品に見とれた王女。
ベジット王女様の召使は、顔の良く似たゴジータ。双子である。
愛馬の名前はジョセフィーヌ。銀色の毛並みを誇る馬だ。
だが、そんな彼は金持ちではない。
国民達に、金を搾り取るのだ。
そして、こう呟く。

「さあ、ひざまづけ!」

と。
悪の華が、一輪に咲く。
周りの哀れな雑草とは、この小娘の事だ。
小娘は兵士達に両方腕を塞いでいる。

「離せっ!離せってばぁ!」

「お前が暴れても無駄だぜ」

「!?……それはどういう事よ」

ベジット王女は立ち上がる。黒い扇子を開き、口に当てた。

「その兵士達は、長年の戦で身体が鍛えてある。小娘は力もねぇからな」

「はっ、言うわね…私はこうみえて運動神経抜群なんだから」

ベジット王女の黄色い髪が揺れる。鋭い緑の瞳がこちらを向けた。

「へえ………だがそれでもだーめ。兵士」

兵士達は小娘の腹部にナイフを挿した。挿した部分から赤黒い血が流れている。
彼は流れる血を見て、

「俺に逆らったら、どんな目に遭うか
思い知らせてやる…」

と言ったのであった。

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あきゅろす。
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