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「マスターマスター!冷蔵庫のアイス――‥って、あれ?」

マスターの部屋に駆け込んだカイトは、テーブルに突っ伏して眠るマスターを目にした。
どうやら仕事中に寝てしまったらしく、ノートパソコンも点けっ放しで書類もその辺に散乱していた。

普段しっかりしているマスターなだけに、たまにこんな場面に遭遇したりするとスゴくお得な気がする。

しばし、ぽかーんと間の抜けた表情で眺めていたカイトだったが、ハッとした様子で辺りを見回す。

カイトは側のベッドから手頃なタオルケットを手に取った。そして散らばった書類を踏まないようにとひょいひょい避けつつマスターの元へ極力音を立てずに急ぐ。

「もーぅマスターったら、しょうがないなぁ」
珍しく立場が逆な今の状況を誇らしく思い、保護者気取りでタオルを掛けてみたりする。

まぁ‥もちろんマスターが寝てるからこそできることなのだが。

一仕事終えたカイトはマスターの傍らに自分のスペースをつくると、そこにちょこん、と座り込んで、じっとマスターの寝顔を観察する。



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あきゅろす。
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