‐p.4‐
「レンくん‥優しくして、ね…?」
「「!!!!!」」
赤く染まった頬に、潤んだ瞳!
そして極めつけのそのセリフ!!
例え己が目に数枚のフィルターがかかっていたとしても、これはもう……っ
「イチャコラほいほいw」なシーンを妄想し、重ねてしまう他ないではないか…!!
レンとがくぽの両者は顔面から火をふくように真っ赤になったかと思うと、レンは騒々しい音を立ててトイレに駆け込み、がくぽは両手に抱えていたナスをすべて取り落とした。
「…え…あ、あれ?どうしたんだろ急に…」
目まぐるしい急展開にカイトはきょとんとし、トイレへ直行した弟分を見送ったまま困ったように小首を傾げた。
もちろん自覚などあるはずもなく。
がくぽはそんなカイトの肩をポンと叩く。
「がく…?」
「カイト殿‥(いろいろと)自重せよ。いつか喰われても知らぬぞ…?」
溜め息を吐きつつ言うがくぽ。
しかし、そんな彼もまた――
「がっくん‥どーでも良いけど、鼻血‥出てるよ…?」
「これは…かたじけない」
カイトに差し出されたティッシュを受け取り、鼻に詰めるがくぽ。
その場に残された二人の様子はなんともシュールだったという。
・fin・
…‥>あとがき
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