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先ほどまで震えていた身体は、今では安心しきったように男に寄りかかり、呼吸も徐々に落ち着いてきた。
少年の顎に手をやり、胸にしなだれ掛かっていた顔を男へと向けさせる。
男のシャツは少年の零した涙でしっとりと濡れてしまったが、それすらも愛しいように男は微笑む。
ちゅっ、と唇に一瞬触れるだけの口づけを送った後、男は切ない表情で少年に目を向けた。

「ひなちゃん。愛してる。本当に愛してるんだ。…っ、ひなたは?」

今迄の行為を懺悔するかのような辛そうな表情。
愛情に飢えた少年は、自分を愛してくれていると言う男を傷つけてしまったと焦る。

「…っ!秋ちゃん、ひなたも秋ちゃんの事好きだよ?」

自分への愛情か離れていいかないように、必死に男への好意を伝えようとする幼い少年に男は口元が自然と笑みを浮かべるのを堪える。

「本当に?だってさっきはあんなに…」

さらに辛そうに顔をしかめ、少年から顔をそらす男。

「ごめんなさい!ただ、…恥ずかしくって…。秋ちゃんの事好きなのに、恥ずかしくって…」

顔を真っ赤にしながら、それでも必死に誤解を解こうと男はぎゅっと抱きつく少年。
男もそれに応えるように、小さな少年の身体をしっかりと包み、華奢な肩に顔を埋める。

しかし、その表情は先ほど迄の苦痛を宿したものでも、少年との思いが通じて幸せを浮かべたものでもなかった。
ただ、瞳には暗い炎が灯り、口元は歪に弧を描いていた。
その事実を知らない少年は、男の機嫌が戻ったのだと安堵し、誰もが見惚れる笑みを浮かべていた。

そのまましばらく抱き合った後、男は未成熟な身体をゆっくりと再びベッドに倒し、言う。

「ひなちゃんの言う事が本当なら、さっきの続き…ね?」

逆らう事などできないような微笑みで、ふくよかな少年の手を少年自身の膝裏へと導く。
急な事に驚くものの、男を悲しませてはいけないと、再びゆっくりと脚を開き、全てを男に委ねるように晒す。
そして、可憐な唇から男の欲する言葉を口にした。

「ひな、の…お尻も…触ってください!」

自身から求めるような言葉に言った本人自身が顔を真っ赤にしている。
その姿を見つめながら、男は他には?と視線だけで尋ねる。

「うぅー…。ぐちゅぐちゅになるまで突いて、ください。」

最後の方は消え入りそうなほどか細い声だったが、その言葉に気を良くした男は、目の前に晒された少年の蕾へとゆっくりと舌を這わせていく。

「…うん、ひなたが孕むまでいっぱい注いであげる。」

ぼそりと、少年に聞こえないような声量で呟くと、蕾の周囲を唾液で卑猥に光るまでぺちゃぺちゃと丹念に舐め回し始めた。


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