4 ぐちゅん、ぐちゅ、ちゅぶ、っぶ、ぶちゅん、ぐちゅ。 粘度の高い液体が奏でる卑猥な水音が、前からも尻からも発せられる。 次第に激しくなってくる抽送に粘液に空気が混じり、恥ずかしい破裂音までしてきた。 「ふふっ、そんなに気持ちよいのか?蕩けた表情をしおって。」 獲物を前にしたかのような獣の眼で俺を見つめると、唇に再びしゃぶり付いて来た。 上からも、下からもぐちゅぐちゅとした卑猥な音がする。 天井の高い洞窟内に俺の嬌声と荒々しい息遣い、そしてこの恥ずかしい水音が響く。 開いた脚の間に陣取る男は、愛しいだとか、美しいだとか、狂った言葉を俺に浴びせ、ビキビキの勃起を相変わらず擦り付けてくる。 もうどれくらいそうしていたのだろうか。 ゆうに一時間は経っている気がする。 気付けば俺の後孔は男の太い指を3本も咥え、圧迫感の中に時折じんじんするような快感を覚えていた。 そこを疲れる度に甘い声を発するので、男はグリグリと俺の感じる部分を指で突いてくる。 「あぁん、っあん、ぁあっ、はぁん」 もう何もかもが気持ちいい。 「あっ、そこっ、そこ、っもちぃっ、あぁっ、っぁん」 「やっと素直になったか。ふふ、腰が揺れておるぞ。」 下を向くと、確かに腰が揺れていた。 無意識のうちにゆらゆらと男の抽送に併せて腰を振っていた。 揶揄するかのような言葉、だが、今はそんな事どうでも良い。 中が熱い。 痒くて痒くで堪らない。 もっと激しく掻いて欲しくて、快感が欲しくて、ねだるように男を見上げる。 「はぁん、もっとっ、もっとして、ぁあん、ぁあん。」 俺の言葉に男は一瞬固まるとニヒルな笑みを口元に浮かべ、俺の後孔に埋めた指をずるりと抜いてしまった。 抜ける瞬間、尻穴をキュッと締め、無意識に離すまいとする貪欲な後孔。 穴と男の指にはどろりとした糸が繋ぎ、それもすぐにぷつりと途切れる。 身体をぐるりと反転させられ、尻を高く上げた四つん這いの格好になる。 すると、くちゅりと熱く弾力のあるものが後孔に触れる。 男の指でしっかりと拡張されたそこはくぱくぱと蠢き男を誘う。 次の行為への期待に心臓はバクバクと激しく鼓動を刻み、挿れやすいようにと脚を開く。 くちゅくちゅと尻穴付近をその逞しい肉棒で擦り上げられる、そのじれったい刺激に堪らず後ろを振り返る。 「やっ!早くっ!早く入れろよっ!」 そう言った瞬間、ぐぶっ、ぐぷぶぷぷっ、と男が挿いってきた。 長大な肉棒がじわじわと肉壁を掻き分け、指では届かなかった奥へ奥へと侵入してくる。 「ぁっ、ひぃっ…」 あまりの圧迫感に呼吸もままならない。 男を受け入れている入り口は完全に皺が伸びきり、ぎっちりと男を銜え込んでいる。 「はっ、きついな。お前のここは美味しそうに私を銜え込んでいるぞ。」 最後の言葉を言うと同時に、ぐっちゅん!とあまりにも大き過ぎる全てを俺の胎内へと納めた。 「ぁがっ!ぅあっ!ぁ!っあぁ、ぁあ、あぁ。」 収まったと思った瞬間、激しい抽送が開始された。 ばちゅん!ばちゅん!ばちゅん!ばちゅん!ばちゅんっ!ガツっ、ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ! まさに獣の交尾のように尻臀と男の腰が激しくぶつかる。 高速の抽送にぱんぱんと打ち付けられる音が響き、交わり合った部分からは、男の先走りやどろりとした粘液が掻き混ぜられる厭らしい音が漏れる。 「あっ、あぁん、そこ、そこっ!もっと、ゴリゴリしてっ!あぁん、はっ、ぃい…ぃい、よぉ〜!!!」 敏感な部分を男の太い肉棒で余すところなく擦り上げられ、信じられない程奥深くまで犯される。 痒くて疼いて仕方のなかった腸壁を太い茎がぐしぐしと掻いてくれる。 それが堪らなく気持ち良くて、涙と涎でぐちゃぐちゃの顔でもっととねだる。 「はっ、望む通り、与えてやるっ、くっ、はっ、はっ、はっ。」 ばちゅん!ばちゅん!よりいっそう激しさを増すスラスト。 ゴリゴリと前立腺を抉られる快感。 はっ、はっ、と荒々しい呼吸をしながら、俺の腰を掴む男らしい手。 グリグリと最奥を抉る逞しい肉棒。 洞窟全体に淫靡な空気が溢れ、俺はこいつから与えられる苦しい程の快感に悶えるしかなかった。 身体を支えていた腕はとうの昔にくずおれ、寝具に頬をべったりとくっつけ、男の両の手にしっかりと固定され、高く掲げられた尻だけを上げた状態になっていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |