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 大理石を思わせるような滑らかな肌。腰から徐々に上へと手を滑らせれば、しっとりと吸い付く子供特有の高い体温を感じた。
なだらかな肌を堪能していた中指が、ぷっくりとした膨らみに触れる。
少年が身動いだ箇所には、雪のように白い肌の中では異様に映るほど鮮やかに朱く染まった二つの飾りがあった。
すでに何度も捏ねられ、吸われたため、紅い突起はてらてらと卑猥に光っている。
 男はそこに、もう一度唇をもっていき、じゅずずずっ!と、きつく吸い付く。
男が組敷いている身体が跳ね、口から甘い吐息が零れる。
それに気を良くし、ぴちゃぴちゃと右の飾りを舌で転がし、左は親指と人差し指で摘んだり捏ねたりを繰り返す。

「あぁぁっ!…ぁんっ、ぁあ…!」

ひどく艶めかしい声が少年の薔薇色の唇から発せられる。

もう幾度となく啜ったため、まるで女性の乳房のように乳輪から乳首へとかけて隆起している。
そこは何度口に含んでも甘く、目の前に無防備に晒された身体が男を酔わし、誘うために有るのではと思わされた。

「…ぅっ、…っく。…んぁっ!だっ…めぇ!ぁあっ…ぁん!ぁんっ、ぃやぁぁあああっ!!」

どれほど続いたか分からない愛撫に、少年の身体がぴくぴくと跳ねる。
背をしならせベッドから浮いたため、より自分を苛む男へと両の飾りを押し付ける形となっているが少年にはどうすることもできない。

「ぃやぁぁぁぁあああ!…、も、やぁっ!…んっ、おむっね、…っか…ゃ、めてぇ…」

息も絶え絶えに未だ胸への愛撫を続ける男に、少年は黒い双眸からぽろぽろと雫を流して訴える。
男によって変えられた身体は、自分の意思ではどうする事もできないほど胸から快感を拾ってしまう。
男に懇願する以外、ここから逃れる術を少年は知らない。
大きな瞳から零れる涙に絆されたのか、男は覆い被さっていた身体を起こし、上から少年を見下ろす。

「ふふ。ひなちゃん、おっぱいだけだと物足りなくなっちゃった?」

やっと止んだ愛撫にホッとする間もなく、男が発した言葉に違う違うと首を左右に振る。
しかし、その仕草を肯定に捉えたのか、男が言う。

「じゃぁ、次はなんて言うんだっけ?」

柔らかな笑顔とは裏腹に、少年への行為を止める気はない。
男の問いに一瞬びくん!と、身体を強張らせる。
しばらく男に訴えるように眼を向けても一向に笑顔で返されるばかり。

諦めたかのように、少年は目を伏せ、おずおずと両の手を柔らかな太ももから膝の間に持っていき、躊躇いがちに恥部を男に晒していく。
少年のまだ閉じられた蕾や幼い性器が全て露わになり、恥ずかしさのあまり男の視線から逃れるように頬をシーツに埋める。

「どうしたの、ひなちゃん。そのままじゃどうして良いか分かんないよ」

なおも追い打ちを掛けるように、少年の耳元で男は優しく囁く。
しかし、少年は徐々に目に薄い膜を張るだけで微動だにしない。

しばらく微笑を讃えていた男だったが、突然顔から全ての表情が消えた。

「ひなた。次はどうするんだっけ?」

先ほどまでの優しい声音が嘘のように、別人のように酷く冷たい声が降ってきた。
瞬間、ひっ!と怯えた声が漏れ、瞳に留まっていた涙がシーツへと零れていく。
男の機嫌を損ねた事が分かり、悲しみと恐ろしさで涙がポロポロと零れるのを止められない。

「…ひっ、…っく!…っぅ…っく。」

少年の嗚咽だけが響く室内。
どうすれば男が許してくれるかも分からず、ただ泣く事しかできない。

しばらく、真っ白なシーツが徐々に灰色の染みへと広がっていくのを見ていた男の手が少年の頭へと向かう。

先ほど少年を怯えさせた男とは思えないほど、労るような、壊れ物に触れるような手つきで男は頬を流れる涙を拭う。

「怖かったね。ごめんね、ひなちゃん。」

そのまま少年の柔らかな栗色の髪へと口づけを落とし、震える身体を抱き締めた。

「大丈夫。ひなちゃんの事大好きだから。怖がらないで。」

ベッドから抱き起こし、男の膝の上に乗せると、そのまま背中を優しく撫でてくる。その手からは、先ほど男が言ったような愛情が感じられた。

しばらく少年のしゃくりあげる声だけが静かに響く。
その間、男は少年の頬や髪へ優しい口づけを送り、安心させるように背をそっと大きき細い手で摩る時間だけが過ぎた。


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