私は黒、貴方は白 / 鳳
私の彼は自慢の彼氏
誰もが振り返る美形で
顔も綺麗に整っていて
髪は白銀色に輝いてて
゙欠点は何処ですか?゙
と、聞かれたら逆に困ってしまうほど
欠点がないというような彼氏で
私とは本当に似てない
本当に真逆
「白鳥先輩ーっ」
「あ、長太郎!
丁度いいところに!」
「はい、どうしました?」
「長太郎はかっこいいし
頭もいいし運動もできるし
何でもできるじゃない?
私とは真逆だと思って」
「なに言ってるんですか!
そんなことないですよ」
─ 長太郎は優しいから
本当のこと言えないってわかってる
「だって私
髪色黒だし普通でしょー
顔も普通だしさ
頭もよくないし
運動も全くできないし
─ 私達って、髪の色みたいに
黒と白に別れてるよね」
「いいじゃないですか
全然似てなくたっていいと思います」
「そ..そうかな?」
「俺はそんな白鳥先輩が
好きなんです
違ってるからこそ
いいんじゃないですか」
私は黒、貴方は白
(真逆だっていいじゃない)
(今のちょっと嬉しかった)
(ハハッ、ちょっとですか)
[前][次]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!