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少女Aの告白 / 宍戸

 ──────────

 1、亮に毎日話し掛ける回数
 =数えきれないほど

 2、亮に好きと云った回数
 =ほぼ毎日

 3、冗談だと思われてる回数
 =好きと言った回数と
 =(イコール)の関係

 ──────────


 ── 8時20分
 そろそろ朝練が終わり
 3年C組に向かい
 亮が歩いてくる

 C組に向かう亮にいつも
 声をかけるやつがいる
 それが私

 「亮ーーっ!!おはようっ!
 今日も猫ちゃんみたいにかわいいね!
 大好きーっ!」

 「─ 毎日毎日よー、
 よく飽きないな白鳥」

 「だって亮のこと好きだもん」


 これが毎日恒例の朝の挨拶で


 「お前毎日冗談言っててよく
  飽きないよな」


 と、お決まりの台詞で告白を流され
 亮はC組へ入っていく



 (本気なのに)



 とは思っても
 亮は冗談だと思ってるし
 私はこんな性格だから
 冗談みたいにしか告白することが
 できないし

 亮がほかの女の子と話すたびに
 嫉妬してること
 亮は知らないでしょ?
 毎日こんなこと考えてるなんて
 気づいてないでしょ?
 あーあっ
 だめだ授業に集中できない
 最近はずっと集中できない
 悩みは増えるばかり
 どうすれば解消されるの?




 (─、決めた)




 ちゃんと伝わるように云おう
 チャイムがなったら走り出そう
 かけあしで亮のもとへ行こう
 それで云うんだ




 (─ 云うんだはっきりと)



 ゙─ キーンコーン..゙


 (よし、チャイム!)


 走るんだ
 




 ─ タッタッタッ



 ガラガララッ



 「ねえ!亮っ!」

 「おーお、どうした?」

 「あのね!私..好きなんだ
  本っ当本気なんだ」

 「...」

 「だから..さ」

 「俺も好き
  大好きだぜ
  ─ このチーズサンド!
  やっぱこの店のが1番だよな!
  お前もこれ好きだったとは
  知らなかったぜっ!」


 「....」


 「....?」




 ─ ぐーでパンチしていいですか?




 

 (また回数が増えた..)

 (え?チーズサンドのこと
 じゃなかったのかよ?)

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