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初めての記念日(青峰)


※青峰がめちゃくちゃ弄られてます。ギャグッギャグです。いや、そうでも無いけどね。
ヘタレな青峰嫌な方は見ない方が良いかもー^^





「よっしーん」

「何や?」

「ねーねー、若ちゃん」

「んだよ」

彼女は、アダ名を考える天才。それについてはカミに愛されし子供。

しかし、そんなカミに居て貰っては困るし、実際居ない。と思う。天才って言っても自称じゃあ説得力に欠ける。あと魅力も欠ける。アダ名考えるったって名前に何かアダ名っぽい感じのモンをそれとなく付けりゃ良いだけだろうが。そんなのに才能云々があって堪るかってんだ。難癖付けてモノホンの天才に近付こうとしてんのが見え見えだとか思う。どんな難癖を付けたって本物のカミサマのコドモには勝てねえんだよ。いや、実際思ってないし真実なんて知らない。てかそんなのはどうでも良い。カミにでも神にでも髪にでも紙にでも愛されてりゃ良いだろ。問題は、

「りょーちん」

「うあ!スミマセン!」

「うん、もっともっと謝って」

「はうううスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセン」

「あはは」

「……オイコラ」

「え?何?


青峰」


これだ。

「何でお前俺だけ本名なんだよ」

「えーそりゃあさあ」

「…」



「トクベツ、だからカナッ☆」

「……………」

わざわざ恥じらう仕草の小細工や上目遣いの魔力を用いてくる辺りが物凄く嫌だ。すげえムカつく。寧ろうざい。

「何よートクベツはトクベツでしょー」

「………」

「だってキセキの世代だし、生意気だし、若ちゃんにマジでガンつけられてるし、」

「…………」

「何か知らないけど色黒いし、目付き悪いし、髪の毛青いし、ところ構わずNシストだし、」

「…Nシストって何だ」

「それに、」

「話聞け。こんな扱いされてっけど俺凄く存在感あるんだぞ、圧力半端無いんだぞ、火神大我よりか全然迫力あんだかんな」

「無駄にでかいしー」

「話聞け」

「それに、かがちゃんより迫力あるってのは感じ方に個人差あるだろうし、」

「オイコラ」

「かと言ってかがちゃんはそこまで感じ悪くないけどね」

「3回回ってワンって言っても良いから話を聞け」

「ごめん、私猫派なんだ」「…………」

「それに、」

「…まだあんのか。流石に俺のプラスチックハートにもヒビが入りそうだ」

「…青峰は私にとって」

「…!?」


「唯一の」

「…(ゴクリ)」




………………俺、久しぶりに生唾飲み込んだ。
何々何だ!?『私にとって』『唯一の』…!?!?
やべえ、瞳孔開く緊張して胃が痛い寧ろ腸が痛い。
目の前のヤツの薄い唇が開いて、反射神経でも作動したかのように目をつぶった。





「第一印象が『嫌なヤツ』だった生き物だから」




「………………」

「って言うのは嘘でー単に可愛くない後輩と言う落ちなんだよねーごめんにゃ」

「……………」





「ところで青峰」

「…………なんだよ」

「3回回ってワンって言ってよ」

「……〜〜〜〜〜!?!?」

「あ、なんなら」




「にゃんでも良いよ」


入学して今までコイツと会話してきて初めて、語尾にハートが付くような、愛想のある顔で言われた。


ああ、なんと記念すべき日だろう。


初めての記念日

ああ、嫌な記念日だ。
ああ、もう頭に染み付いちまったよ。
あーもー、本気で泣きそうだった。




「…………なあ、俺にアダ名付けるとしたら…」

「あ、奇遇だねえ、今同じ事考えてたよー」

「……で、何なんだよ」

「うーん、幾つか考えたんだけど、オススメはね、」


「青タンかな」



そーかそーか、俺はアザか。






―――――――――
青タンにはこれくらいがちょうど良いよねうん
私悪くない^^





まえつぎ

あきゅろす。
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