すっぱみかん。 中みかん(2000m7;25) 後に親友となる友達を得、陸上でもタイムはどんどん更新し、成績もいい方だった私の中学生活は順風満帆だった。 自分でもそう思っていた。 でも後になって考えれば当たり前のことだけど、私のような人間は、人との付き合いがうまく行くようになればなるほど、苦しまなきゃいけない。 幼い頃は想いを寄せてる子と仲良くなれること、それだけを夢みていた。 だけど、誰とでもある程度うまく付き合える術を身に付けた、この頃の私にとって、想いを抱いた人と仲良くなるのは難しいことではない。 私はどうしたいのだろう。 思い悩む。 回りの友達が男の子にときめいて、輝いてるのを見て、私が苦しくなってばかりだった。 焦った。 私はほんとに女じゃなきゃだめなのだろうか? 男と付き合えば、一人の男を深く知ることができれば、そして、体と体の繋がりを、男女でしか持てない形を築くことができれば、私のうわついた、本物の恋ではない、思春期の気の迷いは治るのではないか? 行動に移すのは簡単だった。 [前へ] |