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すっぱみかん。
中みかん(2000m8;50)
中学で私は走りに走った。
これは突っ走ったとかいう意味ではない、陸上部に入ったのだ。
成り行きでなんとなく入ったこの部活に私はパズルのようにピッタリはまった。
この部は走ることもだが、それ以上に部の在り方が私に楽な呼吸の仕方を教えてくれた。
陸上部といっても、朝練がメインの駅伝を重視する部活で、練習はとにかく厳しかった。
しかし、才能はともかくハーフの私は足の長さをいかした走り方で、練習すればするほど速くなった。
人は打ち込めるものを得ると、それとともにその人なりのステイタスを得ることができるのだと思う。ステイタスを自覚した人間は自分に自信を持つようになり、周りのことに余裕を持つことができるようになる。
私にとってのステイタスは走ることだった。
自分のために走ってるだけなのに、どんどん小学校の頃に憧れていた、羨ましくて仕方なかったものが手に入った。
今は当たり前のようになってしまって、甘んじている自分がいるが、私に初めて、欲しくて欲しくて仕方なかった友達ができた。

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