[携帯モード] [URL送信]

パロディ
そして俺は変態の侵入を許した (政幸)
※いつもとは趣向が違います
※まさかの幸村が変態です
※いつにも増してgdgd
※それでもぉkな方はどうぞ!!





















婆沙羅高校(仮)で、二年B組"伊達政宗"の名を知らない者はいない。
喧嘩に滅法強く、しかし成績はトップクラスで、下級生からの信頼は厚い。
更に容姿が良く、密かに女子にモテる。

そんな彼にも、しかし一つだけ、苦手なモノがあった。



―婆沙羅高校(仮)二年B組、真田幸村



真田幸村という人間は、彼にいちいち突っかかってくる訳でもなく、彼に対して嫌悪感を抱いているというわけでもない。むしろ逆だ。

彼への想いが行き過ぎて、変態気味になってしまっているのだ。





―彼、伊達政宗は、変態に恋されていた。









† † †


放課後。


今日の授業は特に眠い物ばかりで、睡眠欲が極限まで達していたため、俺はソファーに直行。
荷物を投げ捨てるとソファーに倒れ込む。
そして襲ってくる睡魔に身を任せようとした。


その直後。


ピーンポーン


…Shit!!誰だ!!
人がせっかく寝ようとしてたってのに!!

無視を決め込んだ俺だったが、呼び鈴はなおも鳴り続ける。
いい加減腹が立ってきた。
どーせ新聞屋だ。サッサと追い返そう。

そう考え、ドアを開けた。

「Hey!!新聞ならいらね……」


だが、そこにいたのは、新聞屋よりもタチの悪いヤツだった。


「真田…幸村!?」
「政宗殿ぉおぉおぉおっ!!」

必死の形相で俺を見ていたのは、他でもない、真田幸村だった。


バタン


すかさず俺はドアを閉めた。
奴がドアを叩くのが(あと、叫ぶのも)聞こえたが、無視した。
面倒事には、関わらないに尽きる。





だが、いつまで経っても収まらねぇ!!
五月蝿ぇ畜生!!近所迷惑だろ!!
しかも、寄りにもよって俺の自宅はマンションだ。
…近所迷惑所の話じゃねぇな。

非常に不本意だが、俺は目の前の扉を開いたのだった。


「…取り敢えず入れ。五月蝿いから」
「うぉおぉお!!有り難き幸せ!!」
「いいからサッサと入れ馬鹿野郎!!」


まだ何やら叫んでいる真田を無理矢理黙らせ、部屋へと押し込んだ。






† † †

「で、何の用だ?」

取り敢えず茶を出してやり、ソファーに座って向かい合う。
その状態で俺は目の前の男に問いかけた。
奴はヤケにソワソワしながら、辺りを見回していた。

「ま、政宗殿のお部屋…」
「Hey、人の話をちゃんと聞け」
「も、申し訳ない…」

途端にシュンとする真田。
気のせいか、今一瞬、垂れ下がった犬の耳が見えた。

…あ、ちょっと可愛いかも。


じゃなくて!!
可愛いとか、んな訳ねぇ!!

一瞬浮かんだ有り得ない考えを振り払うため、俺は首を振った。
すると、真田がキョトンとして俺を見る。
思わず高鳴る心臓。
…畜生!!上目遣いすんな馬鹿!!

「それで、某が何故来たか、という話で御座ったか?」
「あ、あぁ…」

ハッと我に返る。
くそ…こんなヤツにペースを乱されるなんざcoolじゃねぇ!!


「じ、実はですね…」

顔を赤らめ、もじもじとしながら下を向く真田。
…可愛いじゃねぇかコノヤロー。
黙ってりゃ可愛いんだよな、コイツも…


「政宗殿の家に泊まらせて頂きたいので御座る!!」

………は!?

ちょ、ちょっと待て。コイツは今何と言った!?

そういえば、いつもより荷物が多い気がする。
そういえば、何か目が輝いてる気がする。

「ま、政宗殿とお泊まり…ハァハァ」

目が輝いてるっつーか、完全に欲情してやがる!!
前言撤回!!全然可愛くねぇ!!

「待て!!まだ俺はOKとは言ってねぇ!!大体佐助がOK出すかどうか…」


ちょうどその時、鳴り響いた着信音。
開くとそれは今話題になった真田の保護者的な野郎、佐助からのメールだった。
内容は

『今夜は旦那のことよろしくね〜♪』


…畜生グルか!!
佐助…kill you!!


「それで、政宗殿…」
「あぁ!?」

おずおずと話しかける真田に対し、不機嫌極まりない俺はドスの利いた声で返した。
真田はビクリと身を震わした。

「え…と……駄目で御座った…か…?」
「当たり前だ!!誰がアンタなん…ざ……」

俺は言葉を詰まらせた。
目の前の真田は上目遣いで目を潤ませ、さながら子犬の様に俺を見上げていた。
俺の決心が揺らいでいく。

…知っててやってるんだろうか。
何やかんやで、俺はこの顔に弱い。
小動物を彷彿とさせて、何だか断れない。

…嗚呼、もう無理。断れる気がしねぇ。
俺は力無くソファーに腰掛けた。


「…取り敢えず、どっか空いてる部屋に荷物置いてこい」


顔を背けながら言うと、途端に顔を輝かせる真田。

「有り難う御座いまするぅうぅうぅう!!」とか何とか叫んで勢い良く突進してくるモンだから、つい背負い投げを喰らわせてしまった。

だが今や、真田の騒がしさもそんなに悪い気はしてない。
…まぁ、偶にはこんなのも悪くねぇな…とか思いながら、俺は冷めかけた茶を啜るのだった。

















ちなみに、真田の荷物は俺の部屋に堂々と置いてあった。
…よもや俺の部屋で寝るつもりなのではあるまいな。

走ってくる真田に俺の怒りの鉄槌が下るまで、残り10秒。















END





















† † † †

後書き

悲鳴をあげた方も多いと思います。
だがしかしBUT!!
自分が一番ビックリした!!←

幸村ってこんな変態だったっけ…?
政宗ってあんなツンデレだったっけ…?

まぁ、新しい扉を開けて私は楽しかったです!!(←おまっ)
性懲りもなく、コレもシリーズ化しようかな〜なんて考えてます。
ツンデレ&被害者政宗×変態幸村シリーズみたいな感じで!!

取り敢えず、可愛い幸村をお望みの方々に深く謝罪をm(_ _)m

そしてこのいつも以上の駄文を読んで下さった方々、有り難う御座います!!



水城

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!