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二人組で質問(20)【B&J】


二人組で質問(20)

【ブラッド&ジェイナ】




ブラッド「何だ、この企画……超面倒くせぇ」


ジェイナ「まあまあ、ブラッド。制作者なりに、俺らの事より良く読者に理解してもらえるようにっていう気遣いだと思うよ」


ブラッド「そんな迷惑な気遣い要らねえ。それよりは本編を早く進めろ」


ジェイナ「……それ言っちゃあ元も子もないでしょ?(呆れ顔)」



01:お二人のお名前をそれぞれ教えてください。


ジェイナ「おっ! 早速質問だっと。 仕事もできて頭もキレる、そんな俺はジェイナ・ディルガ! そしてこっちの赤髪赤眼の一見無愛想だけど、こうみえて腕の立つ彼が──」


ブラッド「……」


ジェイナ「ちょっと、ブラッド。名前、名前(肘で小突く)」


ブラッド「……ブラッド。ただのブラッドだ」


ジェイナ「ノリ悪いね〜君」


ブラッド「てめぇこそ何でそんなにテンション高いんだ?」



02:お二人はどういった関係ですか?


ジェイナ「仕事仲間だよ。俺らギルドって機関に所属していてね。そこで互いの相棒みたいなものかな」


ブラッド「……(欠伸をしている)」



03:それぞれお互いを何と呼んでいますか?


ジェイナ「ブラッド」


ブラッド「動物」


ジェイナ「ひどっ! 何でそこで嘘つくの? そこで俺に喧嘩売る理由が全く分からないんだけど! 本当はいつも俺を呼ぶ時ミドルネームだろ?」


ブラッド「いや、嘘はついてない。ディルガ、獣、動物、犬、ペット……etc.」


ジェイナ「……うぅ〜、どんどん格下げられてくし(泣き)」



04:初めての出会ったのはいつ、どういった状況で知り合ったのですか?


ジェイナ「あー、もうそりゃ忘れもしないね。アナシア工場区近くの裏通り。あれは衝撃的な出会いだったな〜、なんたってブラッドの奴が公共の場であるにも拘わらず全裸で──」


ブラッド「てめぇ……事実を虚偽に脚色するな。これを初めて見た奴が誤解するだろうが(無表情で剣を引き抜く)」


ジェイナ「え! もしかして怒っちゃった? 軽いジョークですよ、ブラッドさん?」


ブラッド「怒ってねぇ。ただ目の前のほら吹き害虫を一刻も早く斬り捨てるべきだと判断した(淡々と告げながらジェイナと距離を縮める)」


ジェイナ「そ、その判断間違ってますよ!?(後退る)」


ブラッド「ディルガ……『変われ』。まず尻尾から切り落とす」


ジェイナ「うわっ、何それ! 動物虐待!!」


ブラッド&ジェイナ「……」


ブラッド「自分で認めたな(にやり)」


ジェイナ「違う違う! 今のは言葉のあやでっ! あぁーっ、もう!!」



(一時休憩を挟み……)



ブラッド「話がだいぶ脱線したな」


ジェイナ「ま、彼と出会ったのはアナシア工業区の裏通りだった訳です、と。そこで血まみれの衰弱したブラッド君を発見したのが、俺の運の尽きだった訳です、と」


ブラッド「……てめぇこそ、俺にさりげなく喧嘩売ってんじゃねぇのか?(不満顔)」



05:その時のお互いの第一印象は?


ジェイナ「う〜ん、状況が状況なだけになぁ。とりあえず俺は早く助けないとって思ったけどね。でもってすぐに後悔。いや、助けようとした相手にあれは酷いわ」


ブラッド「助けなんて誰も頼んでねぇ。来るなって言ってんのに、近寄ったてめぇが悪いんだ」


ジェイナ「あの〜、俺じゃなかったら間違いなく死んでましたよ?」


ブラッド「お前だったから別にいいじゃねぇか」


ジェイナ「そういう問題? ……ブラッドの第一印象は放っておけない。確かそんな感じだったかな」


ブラッド「俺はディルガに関しちゃ、物好きな奴だってその程度だな」

06:一日のなかで一緒にいる時間はどのくらいですか?


ジェイナ「そんなに長くは居ないよね? 寧ろ二人で居る時間なんて短いしな」


ブラッド「依頼の仲介と案件をディルガが受けて、俺が行動。その達成を奴がギルドと依頼人に報告。報酬の分配もディルガが勝手にやってる。俺が奴と会うのは、依頼内容を聞く時に依頼人と立ち会う際。それに依頼終了報告時に出会うくらいだ」


ジェイナ「時間にしたら三十分もないくらいだね。ブラッドが金欠に宿なし状態。それでうちに居候してた頃は、毎日顔合わしてたけど」


ブラッド「──チッ(苛ついたかのような舌打ち)」



07:お互いの長所を教えてください。


ジェイナ「あー、やっぱりこういう質問もくるよね。当然(笑顔)」


ブラッド「難しいな(真顔)」


ジェイナ「何でよ、俺の長所なんてすぐにバンバン思い浮かぶじゃん! 優しい、気立てがいい、感が鋭い、心が広い、鼻が利く、それから──」


ブラッド「へぇ。中途半端な思いやり、頼まれていないお節介、空気を読む事を知らない、八方美人、鼻の穴がデカい、それに何だ?」


ジェイナ「……も、いいです。それで(落ち込む)」


ブラッド「?」


ジェイナ「──逆にブラッド君の長所は……意外に優しい所だよね」


ブラッド「俺がか? 気持ち悪ぃ事言うなよ(嫌そうな顔になる)」


ジェイナ「優しーじゃん、子どもには。凄い人間嫌いの割にはさ」


ブラッド「……ガキに罪はねぇだろ」


ジェイナ「ふ〜ん?」



08:では、お互いの短所を教えてください。


ブラッド「ディルガは長所が全て短所だから、この質問は関係ないな」


ジェイナ「……(俺に対しての扱いが酷すぎる)」


ブラッド「そうか、短所か……お前から見て何だと思う?」


ジェイナ「ブラッド君の? えー、それを本人の前で言えって? 普通の神経通ってる人にそれは無理でしょう?」


ブラッド「大丈夫だ。お前は全く普通じゃねぇ、言え」


ジェイナ「(その言い方はあんまりだ)……短気、無愛想、凶暴、乱暴、気難しい、理不尽、無鉄砲、それに──」


ブラッド「……それに何だ? 言ってみろ」


ジェイナ「ひっ──何でもないですっ!(眼がすわってるよ。怖っ!)」



09:相手との共通点は何ですか?


ジェイナ「ん〜、同じ職場。そして接点はやっぱり人外って所かな」


ブラッド「まぁ、そうだろうな」



10:では、正反対の点は何ですか?


ジェイナ「性格だね。例えば俺は気が長くて温厚な方だけど、ブラッドの場合極端に短いしそれに粗暴。ま、こんな感じ。大体好みとかも真逆で殆ど気が合わない。噛み合わない。何でだろうね(苦笑)」


ブラッド「お前……言いたい事があるなら今喋れてる内にハッキリ言った方がいいぞ?(額に青筋をたて拳を鳴らす)」


ジェイナ「いえ、別に(青ざめ固まる)」



11:相手と絶対一緒にしたくないことといえば?


ジェイナ「……えーと」


ブラッド「どうした? 質問がきてるぜ。早く答えろよ、ディルガ」


ジェイナ「え? あはは〜(何かこの人だんだんめっちゃ不機嫌になってくんですけど)そうだね…………因みにブラッド君は?」


ブラッド「あ? お前と同伴の仕事」


ジェイナ「……は、はは〜(お兄さん。俺の事が常日頃から嫌いだって事、態度で丸出しですね)」



12:あなただけが知っている、相手の隠れた一面とはズバリ?


ジェイナ「お? これは、ブラッド君言っちゃっても宜しいんで──」


ブラッド「ディルガは普段がこんな感じのふざけた奴だが、好意を寄せる女にはかなりの奥手だ」


ジェイナ「ぶ! ブラッド本当に何言っちゃってる訳!? 俺に片思いの相手なんてないないないないないない(激しく動揺)ましてや同じ職場になんて居ないっ! あ、今のナシ! 違うっ! わ!?(慌てふためいて何もない所ですっ転ぶ)」


ブラッド「──このように傍目から見ても分かり易い反応だ(したり顔)」



13:ケンカした場合、先に謝る(または謝ると思われる)のはどっち?


ジェイナ「あ、それは間違いなく俺からです(挙手)」


ブラッド「そうか?」


ジェイナ「君の方から折れた事なんて今まで一度もなかったよ」


ブラッド「……そうだったか?」


ジェイナ「そうだよ(溜め息)」



14:何か相手にプレゼントをあげるとしたら何がいい?


ジェイナ「まぁ、いつも恒例なんだけど彼の武器の新調かな。大体、商売道具だってのに無茶な扱い方してすぐ壊すんだから困った人だよ」


ブラッド「……骨だな」


ジェイナ「はい?」


ブラッド「獣で犬科なんだ、骨だろ。喉に小骨が引っかかるから嫌だとか我が儘ぬかすなよ」


ジェイナ「いや、俺別に骨が好物って訳じゃないから。ってゆうか、君はそれを本気で俺にくれる気?」


ブラッド「あ? なら骨付き肉か? 贅沢だな、てめぇセレブ気取りか?」


ジェイナ「そろそろ……俺本気で泣くよ?」



15:ままごとするとしたら、相手は何の役だと思われる?


ジェイナ「学校で問題ばかり起こす不良息子。家には帰らない寄り付かない。バイクを吹かしてその他大勢の悪友と連み何らかの不祥事を起こした挙げ句、両親を泣かせる親不孝者。まさにそんな感じ」


ブラッド「ボロっちい廃屋のような犬小屋に住んでる不格好なペット。脳みそは可哀想なくらいに足りてない感じだ。だから飼い主にも吼えて平然と噛み付く、そんな最低と最悪を兼ね備えたある種最強ペットだ」



16:これだけは相手に負けない自信があることといえば?


ジェイナ「──思うんだけどさ、この質問のズバリの回答って……お互いにまさに口の悪さじゃない? 上の【16】の質問聞いた後からなら、凄い説得力あると思うんだけど……」


ブラッド「ハッ、お前には負ける」


ジェイナ「いやいやいや、何言っちゃってるのさ本当にこの人! 俺に全部押し付ける気な訳ですか? 悪人は俺ですか?」


ブラッド「お前だよ」


ジェイナ「……はい、スイマセン(しゅん)」



17:相手がいてよかったなぁと思う時はどんな時?


ブラッド「そんな時はない(キッパリ)」


ジェイナ「即答!? ブラッド君、それってあんまりだろ!?」


ブラッド「事実だ」


ジェイナ「……マジで嫌われてるのかな、俺(暗い表情で体育座りになる)」


ブラッド「……嫌いだが」


ジェイナ「だが?」


ブラッド「ッ──人の事よりてめぇはどうなんだよ!?」


ジェイナ「ええっ、いきなりの逆ギレですか!? 俺はあるよ、ブラッドがいてよかったって事。結構ね」


ブラッド「──……もういい、この話は終わりだ。こういう雰囲気なのは、なんか苦手だ」


ジェイナ「(意外に照れ屋さんなのかな?)」



18:一日だけ、相手と入れ替われるとしたら何をしたいですか?


ブラッド「別に何も」


ジェイナ「ごめんね? こんな愛想無い人で、キャラで。ほんと、全然素直じゃないからさ〜」


ブラッド「……てめぇは誰に向かって喋ってんだよ(煙たそうに横目で睨みつける)」



19:相手に、もう二度と会えなくなるとしたらどうしますか?


ブラッド「それは──」


ジェイナ「あ〜、もういいよ、言わなくて。大方の予想はつくし……(どうせ、嫌われてるしな)」


ブラッド「それは困る」


ジェイナ「え?(ブラッドの意外な返答で嬉しさに目が輝く)」


ブラッド「こいつが居なくなったら誰が俺の生計を立てる? 現場の収拾にしたって、面倒なギルドの報告書類仕事なんて俺にはできねぇぞ。器物破損だの公務執行妨害だの警察はうるさいしな。それに裏組織の報復にせよ、一応奴が居れば的が分散されてこちらの被害が減るし。後は──」


ジェイナ「ブラッド。もう黙ってて、ほんとやめて……今リアルに泣きそうだよ、俺」



20:最後に、お互いに一言メッセージをどうぞ。


ジェイナ「俺、何か……人生で大事な相棒の選択間違ったんだって、今日この企画で改めて思い知ったよ(物憂げな状態)」


ブラッド「あ? 最初のうざってえ程のテンションの高さはどこに行ったんだ?」




(c)ひよこ屋

※この質問はひよこ屋様宅よりお借り致しました。



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