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月夜に駆ける 公爵ガイVer.  
※フリリク第二弾の白光騎士団×ガイに繋がる話です。
まずは公爵ガイ編


開かれた足の間に跪き、醜悪な色をしたそれの先端を咥える。
舌に広がる肉の味に、こみあげてくる嘔吐感を唾液とともに喉に流しこむ。
亀頭を咥え込み、舌先で尿道を舐め上げる。
芯をもち育っていく性器に、僅かに嫌悪で顔を顰めながらも奉仕を続ける。
頭の中で手順を思い出しながら、性器への愛撫を続ける。
裏筋に舌を這わせながらゆっくり全体を口内に招き入れる。
体躯にみあった長大で太い性器は喉奥にまで達する。
口をすぼめ、唾液を溜めて、最初はゆっくりと顔を動かす。
ジュブジュブと音をたてる事も忘れてはならない。
吸い上げるように激しく早さを増していくと、頭上から「もうよい」と声が落ちる。
静かに口を離し、己の唾液で汚れた口をさりげなさを装い拭う。
その動作に、嫌悪感を滲ませぬように最大限の注意をはらう。
ギシリと寝台に上る音が耳を震わせる。
口の奉仕だけで終われば、と胸の奥で抱いていた希望は砕かれる。
腹をくくり、続いてゆっくりと寝台に上る。

ガイの長い夜が始まる。


**********


「……ふっ……」
深く息を吐きながら、ゆっくりと腰を落とす。
跨るような形で膝はシーツにつき、奥の窄まりにあてがわれた脈打つ肉棒を身体へと招き入れる。
先程まで彼の口内で育て上げたソレは、唾液で光って益々醜悪な色合いをしている。
竿に手を添えて亀頭の半分までおさめるが、押し広げられる感覚に本能的に身体が竦んでしまう。
異物感、圧迫感、何度やってもガイはこれに慣れずにいる。
「ガイ」
命令する事になれた男から名を呼ばれれば、びくりと身体が震える。
じわじわと腰を落とし、漸く張り出した亀頭を体内におさめた。
そこで一度ふうっと息をつく。
中途半端な体勢で、身体の重みで一気に沈まないように力をいれている太腿は小刻みに震えている。
きつく瞑っていた瞳を薄くあけると、その先には冷ややかに自分を見上げる翡翠の双眸がある。
興ざめだといわんばかりの表情をのせている。
ならば手慣れた男や女をこの寝台にあげればよいものを、とガイは舌打ちしたくなる。
不本意な関係を何度も強要されているのはこちらだというのに、気にくわないのならば部屋に下がるように言えばいいだけの話だ。
身体を押し広げられる感覚に、額に汗の珠を浮かばせながら、馴染むのを待つ。
だが、ガイの腰に公爵の手が添えられる。と同時にぐいっと一気に腰を落とされる。
根元まで深くくわえ込む形となり、背をしならせたガイの口から細い悲鳴が迸った。
衝撃に小刻みに震える身体をいたわる事もなく、公爵は腰を掴んだまま激しく突き上げた。




パチリと青い瞳が開く。
いつもみる粗末な天井ではなく、天蓋が視線の先にあり、一瞬ガイは呆ける。
一気に覚醒した意識は、状況を把握できずにいる。ガイは、ゆっくりと記憶の糸をたぐる。
そうか、ここは。公爵が戯れに俺を抱く部屋で。そして先程まで。
辿っていた意識を、そこでガイは止める。
ゆっくり身体を起こし、寝台を下りる。ふらつく足どりで、床に散乱した自分の衣服をつかむ。
いつもの使用人服ではない。部屋着としてつかっている簡素なシャツと、黒のチノパンである。
急な呼び出しのため着替える暇さえ与えられなかった。
客人が屋敷に宿泊する際に、公爵はこのての呼び出しを行うことはなかった。
だが、何の気まぐれなのか、よりにもよってガイと主従関係にあるヴァンデスデルカが宿泊している夜に呼び出される事となった。
シャツに腕をとおし、震える指でボタンをとめていく。
散々いたぶられた胸の先は、赤く膨れ上がったままで、シャツが触れる感触だけでビリリと刺激が走る。
最低限、見苦しくない程度にだけボタンをとめる。
チノパンに足をとおす最中に、じわりと体内に放たれた汚液が零れ下着を汚したが、構わず衣服を整えることを優先する。
そのまま無言で、廊下へと繋がる扉に向かって、よろよろと歩き出す。
ノブに手をかけた時に、背後から声がかかる。
「何をしている」
その声でガイの身体に緊張が走る。
月光はカーテンによって遮られている。
ナイトテーブルに置かれた燭台の灯りは遠く、扉の前では暗闇が優勢である。
それでも公爵には、扉の前に立つ青年が顔を蒼白にし、小刻みに震えている様子が手に取るようにわかっていた。
ゆっくりと歩き距離を縮めると、性交の名残で憔悴が差しているのをみて、満足気に口元を緩ませる。
「部屋に戻る許可は下しておらぬ」
「申し訳ございません。体調がすぐれないため、下がらせていただこうと」
いつもより掠れた声で、硬い表情のまま答えるガイに、ゆるりと公爵の手が頬をなでる。とても優しげに。だが彼の言葉は刃となり、あわれな獲物を嬲る。
「そうか。あれほど可愛く乱れていては確かにな」
びくりと全身を強ばらせる。続いて見て取れるほどにガイはぶるぶると震える。シャツを握る手に力が篭る。
ガイの脳裏に先程までの性交の断片が鮮やかに蘇る。


喉を仰け反らせ、開いた唇から唾液が零れるのも構わずに、嬌声を上げ続ける。
体内に突き刺された熱い塊をもっと奥に招くように腰を揺らめかしながら。
「はっ……あっ、ァツッ、……、ん、アッ……ぁあっ」
甘く濡れた声をあげて。
寝台の揺れを利用して下から激しく突き上げられると、髪を振り乱しながら気持よさ気に、満足気に、甘い息を漏らす。
背筋が震える。快楽で。
伸ばされた手が滑らかな肌を滑り、硬く立ち上がった胸先に触れると、当然のように胸を突き出す。
無言のねだりを公爵は叶える。尖った乳首を指腹で押し潰したり、捏ねたり、ゆるく引っ張る。
そのたびに喉から「あ、アンッ……、やっ、…はあッ、」と甘い声がひっきりなしにあがり、咥え込んだ箇所はきゅっと締め付ける。
公爵の手が胸から離れると、そのまま赤く色づいて、先走りが流れテラテラと光るガイの性器へを移る。
腹につくほどにたちあがらせたソレを掴むと、激しくしごきあげる。
「ひっ、だ、……おやめっ……ッハアッ…ンッ、―――ッツ」
背を反らし、びくびくと先端を震わせて精液がガイの腹と公爵の手を汚す。
三度目の射精のため、勢いも量もそれほどではない。くたりと糸がきれたように、横に倒れる。
公爵は身体を起こし、体勢をかえると、まだ不規則に痙攣する身体に差し込まれたままの性器を激しく奥まで突き上げる。
「やっ…、……アアッ!!やめっ、…む、…りで……アアアアッ」
達したばかりの身体は鋭敏であり、その行為は苦痛でしかならない。
だが公爵はうねる体内の感触を味わうように思う様、縦横無尽に穿つ。
先端でわざと前立腺をえぐるようにし、ますますガイを追い立てる。
悲鳴にちかい嬌声をあげ、涙をながしなら、許しの言葉を途切れ途切れに紡ごうとする。
そのようすを憐れむどころか、快楽のスパイスにして、激しく腰を打ち付ける。
蠢き絡めとるような内部の奥深くに、白濁液をほとばしらせた瞬間、ガイの身体は大きく一度痙攣し、それからくたりと力が抜ける。



抱かれた事は何度もある。不本意なはずだ。復讐する相手だ。親の仇だ。
なのに、いつも最後は快楽に堕ちて、欲するのだ。
爛れた情欲を身体が欲するのだ。
視線を落とし俯くことしかガイは出来ずにいる。
だが、その顎をつかまれ、無理やり顔をあげさせられる。視線が会う。
翡翠の双眸はどこまでも冷たい。
近づく顔にそむける自由さえ与えられず、その唇を享受する。
男の内面同様に、冷たい唇であった。





「愛人」とは違う設定での二人です。
ガイは途中からアンアン喘ぐ感じ。でも初めは恐恐という感じ。
公爵もいつまでも慣れずに、恥じて初々しいといい意味で勘違い中。
んでこの後、部屋にもどるために中庭突っ切っていたら、騎士に出会う感じです。

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