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フリリク第二弾
ルクガイ(無理やり)後編
「ひっ…や、ッツ……ルーク、よ、せ」
たっぷりゼリーを塗りつけたルークの指は、大きく開かれた足の奥をゆっくりとまさぐり、そして一気に根元まで差し入れる。
喉を仰け反らせ、押さえこまれた足をビクリと跳ねさせて、歯を食いしばって衝撃に耐える。
予想した以上の違和感に顔を顰めながら、ゆっくりとルークに顔を向けて、言葉を紡ぐ。
「ルー…ク、馬鹿な、ま、ねは…ッツ!!!」
入り口が引き攣るように、中に捩じ込まれた指を激しく差し入れする。
左右に激しく頭振って、唇はわななくだけで、悲鳴すら上げれないでいる。
「慣らさなきゃ痛いのお前だろ。あ、俺も痛そう。だって、お前すごく絞めつけてる」
ガイの悲痛な反応とは真逆に、常と変わらぬルークの呑気な声が下りる。
器用に片手でガイのシャツのボタンを外していく。前を肌蹴させると、感触を楽しむように手を這わせる。
胸の先を指で押しつぶすようにすると、身体をビクリと竦ませる。
ガイの反応に気を良くしたルークはその部分を執拗に攻め立てる。
摘まんで指でぐりぐりと弄ると、ガイの腰が跳ねる。胸先と腰の辺りが甘く疼きはじめる。
「ふっ……は、あッ!」
痺れるような感覚に、ガイの身体が弛緩したのを見逃さずにルークは挿し入れる指を増やした。
「いっ……」
思わず漏れそうになる苦悶の声を必死で噛み締める。
すかさずルークは弄っていない側の胸先に舌を這わせる。ぞくりと初めての感覚に、震えに似たものが背筋を走る。
苦痛と快楽が交互に身体を襲い、少しずつガイの理性を麻痺させていく。
舌先でツンツンと刺激するように先を突き、ゆっくりと舐め、それからキツく吸い上げる。
「ハアッ、やっ、ルーク、ヤぁッ」
上がる言葉は先程とは違い甘く、その先をねだっているようにルークは聞こえる。
ふと下肢に目を落とすと、先程はあんなに弄っても反応を示さなかったガイの性器は硬く勃ちあがりはじめている。
嬉しそうに喉を鳴らすと、また指を増やして中を掻き混ぜる。
息を詰めて痛苦に耐えるガイの身体が、ビクリと大きく跳ねる。
驚きに目を見張るガイに、ルークは笑ってみせる。
「絞りとる場所らしいぜ、ココ」
なにを、と問いかけたくとも、唇はわなないて声にならない。旋回するように指を中で回しながらも、執拗にその箇所を責め立てていく。
ジクジクと腰のあたりに溜まっていた熱が一気に押し出されるように、頂へと向かう。己の意思とは関係なく、身体が快楽を勝手に追い求めている。
脳のシナプスが断絶されたような違和感が襲っているのに、身体はそれを素直に享受する。
「ンッ………は、アッ」
漏れる息は甘く濡れている。
触って欲しい、ガイの頭はそれだけになる。ギリギリまで高められたソレは、鈴口から透明の雫をダラダラと流して濡れそぼっている。
ビクビクと震えながら刺激を待つソレを扱いて欲しい。自分の手は高く掲げられ触れることはできない。
そうなるとねだらなけばならない。誰に。ルークに。自分が今まで育ててきた。友人で。憎みながらも、憎み切れずにいる。そう、憎めない。
何をされてもきっと自分は許す。
ガイの思考はどんどん澱んでくる。
その瞬間、身体の内部で蠢いていた指が一気に挿し抜かれる。その衝撃に、ひっ、と息を詰める。
「息吐いて」
ルークの声は興奮で上擦っている。
いきを、はく?とそんな簡単な事さえも、頭の中で反芻するガイの最奥に熱い塊が強く押し付けられる。
頭は理解せずとも、身体が本能で恐怖をおぼえ、逃れようとするのをルークは強く腰を掴んで阻む。
次の瞬間、身体が引き裂かれるような衝撃が爪の先から頭の天辺まで突き抜けた。
「ッアッ!………あ、…」
あまりの痛みに悲鳴をあげる事もできずに、酸素を求めるように口をパクパクとさせている。
涙が次から次へと溢れてくる。
圧迫感と苦痛で顔を歪めて、自由にならない身体を必死に動かし、ずるずると上へを逃げようとする。
「ぬ、ぬけ、よ」
漸く喉から搾り出した声はあまりに小さく、悲痛な色に染まっている。
それは無理は相談だ、とルークは嗤う。
涙に顔を濡らして俺を見上げてくるガイの顔をみると、すげえゾクゾクする。こんなに長い間一緒に過ごしてきたのに、こんな顔初めて見る。
そして、お前にそんな顔させているのが俺なんだって思うと、充足感とか征服感で身体の奥から熱くなっていく。
その衝動に急き立てられるように、逃げをうつ腰を掴まえると、奥深くへと押し進める。
痛いくらいに侵入を拒む入り口とは違い、奥は熱くルークのモノを離さないように絡み付いてくる。
それに誘われるように、思うままに腰を激しく打ち付ける。
乾いた肉のぶつかり合う音が部屋を満たしていく。


鋭い痛みが走り抜けた後は、重い鈍痛が絶え間なく身体を襲う。
ガクガクと揺さぶられて、意識が朦朧とするが、痛みが意識を失う事を許してくれない。
指先は冷たいのに、身体を貫く塊があまりに熱くて、どうにかなってしまいそうだ。
きつく閉じていた目をうっすらと開けると、そこには情欲にまみれた「男」の顔をしているルークが自分を見下ろしている。
そのくせ、深緑の瞳は欲望を微塵ものせず、純粋に喜びでキラキラと輝いている。
憎めない、改めてそれを感じて、ガイは力なく自嘲する。
なぜ憎めずにいるのか、深く考える前に、熱い奔流がガイの奥深くに注ぎ込まれた。


すべてを注ぎこむと、つながったままルークはガイに覆いかぶさる。
終わった、と詰めていた息を吐き出すガイの耳に、ルークの荒く熱い息がかかる。
ぞわっとしたものが背筋を走る。怖気が立つのとはまた何か違うソレは、互いの汗で張り付いた肌の感触でさえ、何かをガイに伝える如く背を這い回る。
乾いた唇がわななきながら、「ルーク」と小さく名を呼ぶと、ルークは返事のかわりにガイの耳朶を甘噛みする。
「ひゃっ!」
思わぬ行動に、言葉になりそこねた声が口から零れる。
そのままユルリと舌を耳裏に這わせ、耳の中に舌を入れる。
ビチャリと淫猥な水音が脳の近くから発せられて、力の入らない腰が反射的に跳ねる。
「ル、ルーク!」
終わったはずだろう、と止めさせたのに、身体の奥深くで熱が燻って言葉にさせない。
ルークの舌はそのまま首筋を這い、チョーカーをなぞるように首を執拗に舐めていく。
「あっ、ル、ッン、……ァッ」
身体に挿し込まれたまま硬度を保っていたルークの性器がビクリと跳ねて重量を増す。
そのまま執拗に首筋を舐め上げながら、ルークの手はガイの性器へと触れる。
絶頂の手前まで昂っていたモノは、挿入の激痛で萎えてしまい、今だ熱を放出はしていなかった。
先端を指の腹でなぞりながら、肉茎に指を絡ませて軽く扱くと、あっという間に硬く昂っていく。
「ふっ…は、アアッ、……、ンッ」
ルークの手の動きに合わせるように、ガイの口からは甘い声があがり、腰は淫らに揺れている。
奥深くに挿し入れた性器を、先端ギリギリまで抜く。それから一気に、指でガイを内部から刺激したあの箇所を抉るようにして突き入れる。
「は、アアアアッ!!!」
快楽に背を撓らせて、ガイの喉からは絶叫が迸る。
内部の凝りを抉りながらの容赦無い激しい抜き差しと、裏筋を指腹で押しながら激しく扱き上げられる、二つの異なった快楽がガイを襲う。
「ルーク、る、ークッ!はあっ、ルーク!やあっ、こわ、」
高みへを一気に昇らされた熱は、あと少しの刺激で弾けてしまう。その事をガイは恐れている。
変質してしまう。ルークと自分の関係が。
ガイの心を見透かしたようにルークは熱い息を吐きながら、笑ってみせる。
「はっ、イケよ!どうせ戻れないんだよ。だったら素直になればいいだろ、なあ、ガイ」
「ーッツ!!」
最奥を突かれると同時に、ガイの瞼の裏に白い閃光が走る。
痛いくらいに、ドクドクと数度にわけて先端から白濁した液を、胸のあたりまで飛ばす。
はあはあとせわしなく上下する身体を見下ろして、ルークはまた笑みを深くする。
快楽の余韻に浸る身体を密着させて、耳元で囁く。
「手紙、捨てろよ」
快楽の熱に侵された思考は、あまりに愚鈍だ。ルークの手紙が何を指すのかも、ガイはわからずにいた。
ただ、反射的に頷く。
「お前には俺以外何もいらないだろ」
その声は昏く、だが、あまりにも蠱惑的で、うっとりとガイは微笑む。




おまけ

匿名さまからリクエストをいただきました。
「ルクガイで無理やりっぽいの」

考えてみるとルクガイで無理やりっぽいの書くのは初めてでした。
冒頭二種類作って書いていたのですが、すんなりと動いたのがこちらでしたので
こっちの方で書き進めましたが、貧乏性なので、勿体無い精神で勝手に
おまけまで作ってしまいました。一応上記の二人のその後みたいな流れです。
色々お気を使ってくださった方のリクエストなのに、好き勝手してしまってすみません。
でも楽しく書かせていただきました。有難うございました。

フリー配布になります。

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あきゅろす。
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