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フリリク第二弾
白光騎士団×ガイ 中編
その部屋は騎士の詰所の最奥にあり、今は使われてはいない。
備え付けのベッドの上はマットはもう取り払われて、ダンボールの箱がいくつか重ねられている。
壁には刃が欠けた剣や槍などが雑多に立てかけられている。
その中央に申し訳程度に敷かれた毛布の上に、担ぎ上げていたガイを乱雑に落とす。
ガイは背に走った痛みを感じずにいた。担がれ荷物のように運ばれている最中から意識はかなり混濁していた。
歩くごとに揺れる視界はどんどんと靄がかかったようになり、歩く振動で胸元を緩ませた服が肌に擦れる度に身体の芯が熱くなり、声が漏れそうになるのを残った理性で必死にとどめていた。
毛布の上に乱雑に転がされたガイは、は、は、と短く息を吐いている。
「熱いんだろ」
膝を折って男が問いかける。先日中庭で邂逅し、メイドに薬を盛るように指示した男だった。
甲冑を脱いでラフな格好になった男の手がガイの衣服にかかる。
シャツのボタンを全て外し、前を全てはだけさせる。ひやりとした空気が火照った肌に触れる。
それがとても気持ちイイ。
ほうっと息をはくガイをみて、男は笑う。「処女を娼婦にする薬だぜ」と娼婦街の薬屋お墨付きの媚薬を規定の倍以上薬を盛ったのだ。狂おしい程の衝動が起こっているに違いない。
「全部脱げよ、楽になるぜ。おい、お前たちも手伝ってやれよ。まだガキだから衣服もロクに脱げないってよ」
男が背後を振り返り誘うと、腕を組んでその様子を楽しげにみていた男達がガイに近寄る。
方々から手がのびて、ガイの身体から衣服を剥ぎ取ろうとする。ガイは身を捩って逃れようとする。
「…やめ、…ろ」
小さな抵抗を男達は鼻で笑って、シャツを脱がせ、ベルトと剣を後方に放り投げ伸縮性に富んだ下衣に手をかける。
びくりと目に見えて身体を震わせて、ガイは激しく抵抗をする。
「どうした、急に。ああ、そっか。ほら、お前ら見てみろよ。こいつ、勃たせてるぜ」
羞恥でガイは益々身体が熱くなる。
「裸になるのがそんなに嬉しいのか」「おいおい、マジか。この露出狂が」
嘲笑し、ガイを貶める男達の言葉にぐっと奥歯を噛み締める。
腿に力を籠めるが、あっさりと足を左右に割り開かれ下着ごと下ろされる。
芯をもって勃ちあがり、先走りで濡れた性器が男達に晒される。

「そんなに硬く立ち上がってんじゃキツイだろ。いいぜ、ここでヌいても」
男の言葉に、背後で男達が我慢しきれ無かったように吹き出す。
「ほら、男同士だ、気にするなよ」
さも優しい物分りのよい言葉を口にするが、表情はその真逆である。
その様子を見て、くっくと男達が小さく笑っている。
それでも必死に耐えようとするガイの手を強引に取る。
「いつもやってんだろ。お前、女だめっていうしさ。自分で慰めるのは得意だろ」
言葉でガイを嬲りながら、その手を強引にガイの性器に触れさせる。
触れただけで、ビリビリと電流が流れたような刺激が身体にはしる。
アルコールじゃなくて、媚薬か何か、か。あっさり嵌められるとは、な。
鈍い思考を必死に働かせて、男達の思惑を知る。
自嘲を浮かべようとするが、身体と心が急速に乖離していき、それさえもままならないでいる。
触れるだけで性器はびくりと反応し、また新たに露を零していく。
じっとりと汗をかき、奥歯をきつくかみしめて、湧き上がる衝動を必死でガイは抑えこむ。
焦れた男が強引に握りこませると、ガイの手に自分の手を重ねて上下に扱きはじめる。
「あっ、や、っツ、ハッ」
喉を仰け反らせて、強烈な快楽の痺れに身体を震わせる。
身体が、脳が、全てがその刺激を欲していた。意識全てがそこに集中し、苛烈な快楽の波が理性や矜持など押し流してしまった。
「あっ、ああっ、あぁあっ」
噛み締めることも出来なくなった口からは、ひっきりなしに甘い声が漏れる。
切羽詰ったような、それでいてどこか媚をみせるような、そして何よりもその声が男達の情欲に火をつけるような響きがあった。
ぐちゅぐちゅと濡れた性器を男は激しく扱き上げる。
ガイの手はとうに離れ、その男の腕に縋るような形で置かれている。
見守る男達も嘲笑する事をやめ、じっと熱の篭った双眸で見据える。
男がガイの性器を握りこんだ時には「おいおい、そこまでやんのかよ」とからかい、呆れをみせていた。だが今は、ガイの痴態に男達は皆押し黙って成り行きを注視している。
「や、あっ、イクッ、アアアッ、だめっ、イッっ!!」
ぎゅっとつかんだ腕に爪を食い込ませ、ガイは達した。
びくびくと不規則な痙攣をしながら、熱い息を吐く。
性器の先端から迸った精液が男の手と、ガイの腹や胸を濡らす。
ガイは脱力して、毛布の上に横になる。達したばかりで、汗と自分の精液で濡れた薄い胸が激しく上下している。
ごくり、と誰かの息を呑む音がする。
誰だったか、それは自分のものかもしれない。と、男は思う。
濡れた手に残る白い粘液をガイの顔に近づける。
「綺麗にしろよ」
冷静を装ったつもりだが、その声は興奮に上擦っていた。
潤んだ青い双眸がじっと男を見上げる。
ほら、と急かすように口もとに濡れた掌を押し付ける。
ぴちゃり。
赤く色づいた舌が掌を舐める。その光景を見た者たちの情欲を煽るように、ゆっくりと、赤い舌の上に白い液をのせて口に運ぶ。

はじめは戯れであった。
何でもソツなくこなすガイの痴態を皆でみて、嘲笑して終わるはずだった。
だが。
男達の視線は掌の精液を舐めとるガイに、そして耳はリーダー格である男の言葉を期待を籠めて待っている。
部屋に満ちるのはねっとりと舐める音と、達したばかりだというのにもう昂っているガイがもどかしげに腰を揺らし、そのたびに毛布が床をする音。
それを男の声が遮る。
「香油か、何かもってこい」
男達が待ち望んだ命令であった。
扉に近い男が慌てて駈け出していく。


後編


あきゅろす。
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