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リクエスト小説
公爵視姦でのヴァンガイ。公爵の言葉責め。最後は三人で。
前編

背に腕を回して、そっと寝台に横たえる。
ヴァンはガイの肌を覆っていたローブを手早く剥ぎとると、ガイが羞恥に震える暇も与えずに己の指をガイの唇に寄せる。
「舐めなさい」と冷ややかな口調でガイに指示を与える。
一瞬、戸惑いがガイの表情に浮かぶが、公爵からの強い視線に促されるようにヴァンの指を口に含む。
節くれだった指が舌や口内を、その口調とは裏腹に丁寧に優しく這い回り、唾液を絡め取っていく。
指を引き抜くとそのまま双丘の窄まりにゆっくりと差し入れる。
息を詰め、目をきつく瞑り、ガイは体内に侵入してくる自分とは違う指の感覚に耐える。
浴室でガイ自身の手によって解されていたため、容易に指を咥え込む。
内部に塗り込めたジェルの助けで体内を自在に動き回る指の動きに、ガイは小さく身体を震わせてぎゅうっと目をきつく閉じる。
内壁を擦るような動きは、爪先ほどの凝りをぐいっと押し上げると、噛みしめることを忘れて「あぁっ」と小さく息を漏らす。
少年と青年の狭間にある白く細い腰が誘うように小さく痙攣をする。
幼馴染に痴態をみせる恥ずかしさや居たたまれなさに耐えきれずに、腕で顔を覆い隠す。
グラスを片手にもち、テーブルに頬杖をついてそれを眺めている公爵から、すかさず声がかかる。
「顔を隠すな」
その命令にガイはゆるりと腕をさげる。目と口は硬く閉ざしたままで。
「ガイ、謡将に失礼ではないか」
目を瞑ることで現状から逃避しようとするガイに、公爵は無慈悲な命を下す。瞼の裏の暗闇に逃げることすら許そうとはしない。
奥歯をギリリと噛み締め、意を決してゆっくりと瞼を開こうとすると、一瞬で身体をひっくり返される。
「見詰められますと、こちらが扱いに窮してしまいます」
枕に顔を埋めれるこの体制にガイはほっと息を付き、公爵はヴァンの行動に僅かな驚きの色を瞳に浮かべる。
「それはそれは、グランツ謡将の若さをつい失念していたようだ。差し出がましい事を口にしたようだな」
「ご配慮に感謝致します。先程も申し上げたように武骨者ですので、公爵の望みを果たすのは容易ではありませんな」
「自己評価の低いことだ」
「そうでしょうか」
公爵のからかいを含んだ言葉にも、生真面目にヴァンは一つ一つ言葉を返していく。
その会話の最中にも体内を蠢く指の動きは休むことはなく、ガイは枕に顔をうずめて湧き上がる声を押し殺す。
そこはもういいから、とっとと突っ込んでこの馬鹿げた行為に終止符を打ってくれ、と彼らしからぬいささか品位に欠ける言葉を胸の内で指の主にぶつける。
幼少期と違いガイは意志が強く、痛みにも耐性がある。
剣や体術の厳しい鍛錬にも泣き言ひとつ零さずに、苦痛に顔を歪めることもなく、耐えしのげる精神力を持ち合わせている。
圧迫感を伴う、身体を串刺しにされるような性急で乱暴な性行為による痛苦にも、哀しいことだが慣れて耐えることも出来る。
逆に耐性がないのは快楽だった。
先程のガイの反応で判っているであろうに、ヴァンはその箇所の周りをまさぐるように動かしたと思えば、指先で掻くように責め立てる。
その動作に湧き上がる悲鳴を必死で押し殺す。少しずつ理性が蝕まれていき、その事にガイは身震いする。
流されまいと踏みとどまるべく奥歯をきつく噛み締めた刹那、空いた手がガイ耳朶に触れる。
少し水気を含んだ金糸がその耳にかかっているのをそっと払い除け、象るように耳に触れると、項からそのまま首筋を撫で、形の良い肩甲骨に下りていく。
武骨な指からは想像できぬ程の繊細な触れ方は、ガイから噛みしめる力をあっけなく奪い去る。
僅かに開かれた口から、動きにあわせて小さな甘い息が漏れる。
肩甲骨を撫でていた指は、脇を通過すると、寝台と上体の隙間にするりと入り込む。
鍛錬しているとはいえ成熟にはまだ遠い少年らしさの残る薄い胸を一撫ですると、胸先を探り当てる。
指の腹で優しく撫でると、すぐさまに屹立する。敏感な反応に、公爵の存在を忘れヴァンの口元は僅かに緩む。
身体を震わせ、シーツをきつく掴むガイの口からは出されていた甘い息に言葉がのせられる。
「…あっ…ンっ……」
屹立した先端を摘まれゆるく揉まれると、そこから電流が走りガイはしらず腰を揺らめかせる。
「はあっ……っん」
日に焼けていない白い背が少しずつ色づいていく様子にヴァンは満足そうに笑みを深める。
胸から脇腹へ、そして淡い色のままの性器に触れる。すでに勃ちあがっているそれの根元を掴むと、ゆっくりと上下に扱く。
「やめっ、……ぃやっ、……めろ、さわ……ンンッ…」
ガイは頭を振りかぶり身を捩って抵抗するが、背後から覆いかぶさられ、急所でもある性器をきつく握り締められれば、すぐさま力は弱まる。
尻を高く掲げるための膝はガクガクと震える。
先端から透明の蜜が溢れ出し、敏感な筋に熱が滾り薄い皮膚の下から存在を主張し始める。
「ひっ、や、め……、も、ぅ…ンッ、あああっ!」
浮き上がった筋を指の腹で刺激しながら扱くと、溢れる蜜はヴァンの手を濡らしていく。
ガイの切羽詰った声と、膨らんだ先端で限界が近い事を知ると、中に差し入れた指の腹で前立腺を強く刺激する。
瞬間、「やっ!!…アアッ!」と、甘く高い声をあげてガイは達する。
絹のシーツとヴァンの手を白く濡らすと、膝を立てることさえ困難になりそのまま倒れ込む。



俯せて弛緩しているガイからヴァンは指を引き抜く。
その感覚に身を震わせる。
幼馴染の手によって射精するという、ガイにとってあまりにも非現実な出来事に、理性は麻痺していく。
指ではない、もっと力強いもので掻き回されて達したい、という情動に駆られる。
その思いを汲み取ったかのように、力の入らない腰を持ち上げられると、先程まで指がはいっていた窄まりに熱く硬いものが宛てがわれる。
次に身体を襲いかかる衝撃にそなえ、ギュっと目をきつく瞑る。
充分に解されたとはいえ、狭い器官であり、侵入しようとするモノは持ち主の体躯に見合った大きさである。
圧迫感を伴って先端がじわじわと侵入してくる感覚にガイの肌が粟立つ。
先端の太い箇所がようやくガイの体内に飲み込まれていく。
襞を押し広げてじわじわと侵入しながらも、性急に最奥に向かって腰を進めることはなく、馴染むのをまつようにその場で軽く揺するにとどまる。
ほうっと息を吐いたガイの背にヴァンは繋がったまま覆いかぶさると、先程ガイの先走りや精液で濡れた手で胸の頂を弄り始める。
ぬめりをおびた指の腹で弄られると、さっきとはまた違った痺れが背を走る。
「はあっ……、あ……っ、んンッ」
枕に顔を押し当てていても、ひっきり無しにあがる甘い上擦った声はヴァンの、そして公爵の耳を震わせた。
指腹で硬く立ち上がった胸先を押し潰すと、白い背を仰け反らせて声にならぬ悲鳴をあげる。
その刹那、ヴァンが一気に根元まで押し進める。
「ひっ……やぁっ、……」
ヴァンは胸への奉仕をやめ、ガイの腰をしっかり掴むと、凝りを掠るように激しい抽送を開始する。
狭い中を押し広げられる感覚に震えながらも、痛みの裏にある甘い痺れがガイの五感を麻痺させていく。
目を開いているはずなのに、霞がかったように視界は不明瞭で、閉じることを忘れた口からあがる嬌声は自分のものなのに、扉の彼方から聞こえてくるようで。
顎を伝うのは唾液なのか汗なのかさえわからず、ただ自分を激しく掻き回す灼熱に意識の全てが奪われる。
最奥を穿つ度に身体を引き攣らせながらも、上がる声はただただ甘い。


ガクガクと揺さぶられて、シーツを握る力さえ失ったガイの腰に腕を回すと、繋がったまま上体を起こす。
自らの身体の重みと体勢が変わった事で更に奥深くにヴァンのモノを飲み込む。
髪を乱して「ああっ、ぃ…やああぁっ」喉を仰け反らせるガイの足を左右に大きく開く。
ヴァンの意図をガイは一瞬にして理解する。
翡翠の双眸が射抜くように、二人をとらえていたからだ。
快楽の熱が一気に冷え、麻痺していた理性がガイに戻ってくる。
嗜虐と悦楽に満ちた笑みを浮かべる男に、己の狂態を晒した事に悔恨の情に駆られる。
先程達したばかりだというのに、触られたわけでもないのに、ガイの淡い色の性器は己の腹につくまで勃ち上がっている。
限界まで押し広げられた箇所からは赤黒く色づいたヴァンの性器が見え隠れする。
俯くガイに公爵は
「顔を反らす事はならんぞ」
と命を下す。
ゆっくりと一度瞼を閉じ、そして再び開ける。
つっと頬を伝う熱い液体が涙だということさえガイは認識できずに、顔を緩慢にあげる。
ヴァンが腰を抱くと、下から激しく突き上げる。
「はっ……、あっ、ぅ……」
必死に声を抑えようと試みるが、一度ついた快楽の炎はそんな些細な抵抗を飲み込もうとする。
律動にあわせてガイの口からは小さく声が漏れる。
ヴァンの手が少し萎えてしまったガイの性器に触れる。
瞬間、身体がヴァンの膝の上で大きく跳ねる。
「やめっ…、ヴァン………」
思わずついて出た、ヴァンを咎めるような口調に、背後のヴァンが僅かに反応する。
ガイは手の甲を口に押し当てて、これ以上の失態を犯さぬようにする。
下からの突き上げに合わせて、ガイの性器を上下に扱く。
先走りで濡れた性器がグチュグチュと卑猥な水音を立てて、ガイの鼓膜を淫らに震わせる。
翡翠の瞳に欲望が色濃くなっている事にガイは気づくことなく、ヴァンによって激しく揺さぶられる。
白く蕩けていく視界の中で、赤と翠に支配されそうになる。
「み、…みないで……やだ…ぁ」
ガイの精神はとうに疲弊して、感情をそのまま小さくすすり泣きながら言葉にのせる。
「醜態を晒しているわけではあるまい。何を恥じているのだ」
願いはばっさりと断ち切られる。
ならば、早く終りを迎えたい、とガイは願う。熱に思考が絡め取られ、理性を押し流し、感情に、欲望に、快楽に支配される前に。
その胸の内をヴァンが読み取ったのかは不明だが、寝台の揺れを利用し激しく突きあげると同時に、膨れ上がり先走りで濡れそぼっている鈴口に爪を立てた。
「っ、はっ、アアアアッ!」
白い喉を反らして痙攣する。爪で痛苦と甘い痺れを与えられた鈴口から、白濁液が数度にわたり放たれる。
僅かに遅れて、ヴァンが小さく呻いてガイの体内の奥深くに熱い飛沫を迸らせる。
熱を放出し終わると、ガイは糸がきれた人形のように身体を横たえる。
白く薄い胸が激しく上下し、熱い息を吐いている。
それらすべて、あます事なく公爵は堪能した。


ゆるゆると引き抜かれる感覚にガイはビクリと身体を震わせる。
ギシリと寝台の軋む音が耳に入る。霞んだ視界の端が紅を捉える。
放出後の弛緩した身体と同じく、思考も緩慢になり、ガイは状況を上手く把握できずにいる。
ヴァンが硬い声が頭上から落ちてくる。
「私が拙劣ゆえ、使用人の身体に穢れを残してしまいました。
穢れを除いてまいりますので、使用人を浴室に運びたいのですが」
ヴァンは剣を捧げた主を一刻も早くこの寝台からおろすつもりで、わざと体内に精を放った。
だが、その目論見は公爵の言葉に崩れおちる。
「グランツ謡将、その必要はない」
公爵の声も頭上から落ちてきた事で、ガイはようやく公爵が寝台にあがってきている事を知る。
先程まで散々責め立てられていた秘所は紅く色づき、柔らかく綻んで白く濁った液がそこからトロトロと流れている。
その様を感情の篭らぬ翡翠の双眸が冷ややかに見つめている。
ガイの膝裏を一つにまとめて横に倒すと、まだ物欲しげに収縮している箇所に屹立した性器を根元まで一気に捻じ込む。
ガイが声にならぬ悲鳴をあげ、陸に上がった魚のように身体を跳ねさせる。
ヴァンが刹那苦しげに顔を歪ませた事を公爵は見逃さなかった。
ひっ、と喉を引き攣らせて、激しい抽送に耐えるガイの耳に口を寄せて、残酷な命を下す。
「中が蠢いておる、それ程に良かったか。
ならばグランツ謡将に礼を尽くし、お前を可愛がっていただいたモノをその口で綺麗にするがいい」
その言葉にガイが目を見張る。ヴァンが益々硬い声で
「私は未熟な振る舞いしか出来ておりません。その礼を受ける謂れはないと思われますが」
公爵に言葉を返す。
嗜虐に満ちた翡翠の奥に苛立ちが多く含まれている事にヴァンは気づき、視線をそらす。
そらした先には、抉るような公爵の律動に赦しを乞うべく顔をあげたガイの視線と絡み合う。
寝台にあがってから初めて交わされる視線に、復讐する相手に激しく身体を貫かれながらもガイは安堵する。
ヴァンが自分を見る視線は何処までも慈愛に満ちている。
優しい、海のような深い青の眼差しは、まだ自分たちが清廉で穏やかな関係を保っているかのような錯覚に陥る。
いや、錯覚ではない。
肉体を結ぼうが、俺達は変わらないのだ。何があろうとも俺はヴァンデスデルカを赦し、ヴァンデスデルカも俺を赦すのだ。
ならば。
小さな倫理観に縛られ、欲を貪ることに後ろめたさを感じる必要などどこにもありはしない。
硬さはやや失われているが、大きさは保ったままのヴァンの性器に口を寄せる。
少し眉根を寄せるが、口いっぱいに頬張るとヴァンを見上げる。
さあ、共に獣になろう、と誘う眼差しを、歪んだ関係に落ちてしまった幼馴染に向ける。




おーとり様からのリクエストでした。
おまたせしてしまって本当にすみませんでした。
あと、ムダに長くなってしまって……
楽しいリクエスト本当に有難うございました。大好きです。
おーとり様のみお持ち帰り可能です。

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