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創作小説 『スパイシー☆キャンディ2』

「おいっ、何で勝手に決めちまうんだよ!? 俺何も聞いてねぇぞ!」

「とーぜんじゃんか。タケシの居ない間に決まった事なんだから」

「お前が押し切ったんだろが、どーせ」

「清美さん嬉しそうだったよ」

「それは飯作る張り合いがあるからだろ。…ったく。まぁしゃーねーわな」

と、雑誌や脱ぎっ放しの服で散らかったままのベッドにドサッと寝転ぶ。

そこへななが両手と片膝をついてベッドをきしませ、武の顔をぐいっと覗き込んできた。

「なーにさ、その言い方! まるでアタシがタケシに迷惑かけてるみたいじゃんかっ」

武も負けじと上体を起こし、至近距離からななを睨み返す。

「だからそーなんだろが! 泊まるっつって急だし、どーすんだよ。寝るとことかよ!」

「そんなのここで寝るに決まってんじゃんか!」

なながベッドをぼふっ!と叩くと派手に埃が舞い、2人はくしゃみを連発した。

涙目になったななが恨みがましく武を睨む。

「ちょっとは掃除してよっ…」

「不満なら帰れよ」

「ぷーっだ!」

帰るのは嫌なようで拗ねてごまかすと、ベッドを下りてトコトコとドアへ向かう。

「何だ、帰る気になったのか?」

「清美さん手伝ってくんのさ。1人じゃ大変でしょ」

「バカっ、お前が行ったら却って仕事増えるだろが!」

ななはムッとして勢いよく振り返り、

「よけーなお世話だよっ!」

バッタン!と思いきりドアを閉めて去って行った。

武はまた急にドッと疲労感が出てきて、バフンとベッドに倒れ込んだ。

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