創作小説 『スパイシー☆キャンディ2』 3 教習とバイトでドッとくたびれ、重い体を引きずりながら武は帰宅した。 「はぁ〜…。ただいま」 「おかえりタケシ!」 ドドド!と走って玄関まで出迎えたのは、何故かななだった。 「はぁ!? お前何で居るんだよ!」 「えっへへー♪ それはね…」 腰に手を当て得意げに胸を反らせてもったいぶるななの背後――台所から姉の風本 清美(かざもと きよみ)が顔を出し、 「おかえりなさい、武。ななちゃん今晩泊まってく事になったから。夕飯もうすぐ出来るわよ」 ニコニコしながらまた台所へ引っ込んで行った。 「そーゆー訳だから。よろしくねタケシ♪」 「はあぁ〜!? ちょっとこっち来い!」 「わぁ! 何すんのさ!?」 ななの首根っこをむんずと引っ掴むと、武は自分の部屋へ連れ込んだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |