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創作小説 『スパイシー☆キャンディ2』

就寝時。

ななと武は寝床をめぐってもめていた。

2人してベッドに座り込み、

「アタシ壁側にくっついて寝たいー!
だって端だと絶対落っことされそーだもん」

「バカ、お前寝相悪いから勝手に自爆して落ちるんだろが」

「大体このベッド狭すぎなんだよねー。
タケシでかいから一緒に寝るとジャマくさそーだし。
てか、タケシは床で寝るって事でいーんじゃない?」

「何でそーなるんだよ!
ここ俺の部屋だぞ!?」

「レディーファーストって言葉を知らないのー!?
女の子には優しくしないとダメなんだからねーっ!」

――結局武は妥協して壁側を譲り、その隣に体を小さくして横たわった。

「ねータケシ。
どうなの?」

「落ちかけてるっての」

「そーじゃなくて。
車の学校さ」

「あぁ…んー、頭では分かってんだけど、やろうとすると上手くいかないっつぅか。
こんなんで乗れるようになんのかなーって…自信なくなってくるよ」

「もー、今からそんなんでどーすんの!?
情けないなぁ!」

ななにバシッと叩かれ、武はベッドからずり落ちかけた。

「っ…何すんだよ、危ないだろが!」

「喝入れてやったのさ」

「おっ前な〜!
他人事だと思って…」

「タケシにどこ連れてってもらおーかなって楽しみにしてんだから。
意地でも頑張ってよねっ」

「お、おぅ…。
そ…か。
そっか……へへ」

期待されて嬉しかったのか、ニヤニヤする武。

「じゃおやすみっ!」

言って照れくさくなったななは、壁側を向き頭から布団をかぶった。

「おぅ、おやすみ。
じゃあ電気消すぞー」

パチン、と明かりが落ちる。

途端に、布団から顔を覗かせたななが絶叫した。

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あきゅろす。
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