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創作小説 『スパイシー☆キャンディ2』

湯上がりの匂いを漂わせたななが姉の部屋着姿で武の部屋に入ってきた。

「ねー、ほらっ。
清美さんに借りちゃった♪」

ドアの前でクルッと回り、得意げにアピールしてくる。

ベッドに寝転びながら雑誌を眺めていた武は、横目にチラッとななを見やる。

「よかったな。
チビでも着れたか」

「ちょっとー!
ソレどーゆー意味さ!?」

目の色を変えたなながベッドに詰め寄る。

湯上がりの熱気とシャンプーの甘い香りがふわっと武の鼻孔をくすぐった。

「…お前が髪下ろしてんのって珍しいよな。
初めて見たかも」

するとななは途端に上機嫌になり、髪をサラッと払って見せた。

「へへーん♪
どう、少しは大人っぽく見える?」

「あんま変わんねー」

「ひ、ひどーぉ!
人がせっかくケンソンして“少しは”って付けてんのに、なんで即答すんのさー!」

「キンキンうるせぇな!
思った事言っただけだろが」

「こんだけイメチェンしても何とも思わないなんて、タケシってばカンジュセーの低い男だね。
こーなったら、もしタケシがスキンヘッドにしても“全然変わんないね”って言ってやるー!」

「んな訳あるか、変わりすぎだろ!」

言い合っている内に2人は顔を寄せ合っていた。

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