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創作短編『聖なる夜に〜とある都会の片隅で〜』
A
事の起こりはこうだった――。

職場の控え室に置かれたトナカイのコスプレ衣装を見つけた巴里ははしゃいで近寄った。

「うわぁ〜、可愛いコレ! 誰が着るの?」

フサフサの白い胸毛の付いたパーカーを手に取って広げて眺める彼女に、その場に居合わせたキャバ嬢達の視線が一斉に集まる。

巴里はギクリと固まった。

「へ? まさ…か……」



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あきゅろす。
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