青空の下を一緒に 初デート 悟空は何時もより早く目が覚めた。 そして腕の重みに幸せを実感していた。 華月はぐっすりと眠っていた。 その寝顔を見つめていた。 『悟空のことが…好き///』 (へへ、嬉しくて顔がニヤけちまう) 悟空はニヤニヤしていた。 そして華月を抱き締めた。 キュ…ッ。 「んっ…」 (やべ…華月が起きちまう) 悟空は力をゆるめた。 華月はゆっくりと目を覚ました。 「おはよう華月」 そう言った。 私は目を擦った。 目の前に悟空の顔があった。 「お…おはよ…///」 「挨拶だけで赤くなるなよ華月」 「だ…だって…///」 私は顔を隠した。 何度も別々に寝ると言ったのに悟空は引かなかった。 折れたのは私…。 でも抱き締められて眠ってるとすごく安心できた。 悟空はじっと私を見た。 私はキョトンとした。 「どうかしたの?悟空」 そう聞いた。 悟空はニカッと笑った。 そしておでこにキスした。 チュ…ッ。 私はドキッとした。 そして布団で顔を隠した。 (うぅ…こんなことされたら心臓もたないよー…///) (やっぱり華月は可愛いな) 悟空は布団ごと私を抱き締めた。 ギュ…ッ。 「ひゃ…///」 「悟飯と悟天が起きてくるまでこうしてていいか?華月」 そう言った。 私は顔を出した。 そして悟空を見た。 「だ…ダメ!せめて朝ご飯は私が作りたいから、もう起きる///」 そう言った。 悟空は落ち込んでいた。 そしてベッドから出た。 悟空はいつもの道着に着替えた。 先にリビングへ行ってもらい着替えた。 (皆の朝ご飯は作らなきゃ!) 髪をリボンで束ねキッチンへ行った。 「おはようございます華月さん」 そう言ったのは悟飯だった。 そして料理を作っていた。 まな板の上には何かあった。 その模様を見て驚いた。 (この模様は…まさか…) 悟飯はそれを持った。 そして私に見せた。 ヒョイ…ッ。 「パオズザウルスの尻尾のからあげを作りますから待っててくださいね」 「パオズ…ザウルス…」 私はそれ以上言葉が出なかった。 その時うしろから抱きつかれた。 振り返ると悟天だった。 「兄ちゃんと捕まえてきたんだよ?」 「そ…そうなんだ…すごいね…」 そう言った。 (すごすぎる…パオズ山食材…) その時悟天の懐が動いた。 私はキョトンとした。 そして懐を見た。 「悟天の懐…動いたみたいだけど…?」 「あ、忘れてた!華月お姉ちゃんにお土産」 そう言った。 そして懐から『それ』を出した。 私は顔がひきつった。 悟天が取り出したのは不思議な色をしたイモリだった。 イモリは私の顔に飛び付いた。 ピト…ッ。 「綺麗な色でしょ?」 「それは塩焼きにしたら美味しいんですよ」 悟飯はそう言った。 そして笑いながらイモリを捕まえた。 私は血の気が引いた。 そしてそのまま倒れた。 ドサ…ッ。 「華月お姉ちゃん!」 「しっかり華月さん!」 二人は騒いでいた。 悟空は慌ててキッチンに来た。 そして倒れている華月を見た。 「華月、でぇ丈夫か!?」 (ここの食生活に慣れる自信が…ない…) なんとか食事を済ませた。 食材の元の姿を見ていない物は食べられたけど他は無理だった。 悟飯を見送ると悟天はトランクスの家に遊びに行った。 食器を洗うしかできない自分に情けないと思った。 隣で悟空が食器を拭いて片付けてくれていた。 (なんだか悟空とこうしてるのが今でもすごく不思議…) そう思っていた。 「これで最後だよな?」 「そのお皿で最後だよ?悟空」 悟空は皿を棚にしまった。 そして食器洗いと片付けが終わった。 私は濡れた手を拭いていた。 その時抱き締められた。 悟空を見るとニコニコしていた。 「悟空そんなにニコニコしてどうしたの?」 「オラさ、すげー嬉しいんだ」 そう言った。 私はキョトンとした。 その時髪を撫でられた。 そして髪の香りをかいでいた。 「ご…悟空///」 私はドキドキしていた。 そしてうつむいた。 悟空は私の体を自分に向けた。 「華月、デートっちゅうのしようぜ!」 「デート?///」 突然で驚いた。 でもすごく嬉しかった。 もちろん私の答えは『デートしたい!』だった。 「あ…でも私この世界のこと何があるのかもわかんない…」 「オラがいろんな所に連れてってやるよ!」 そう言ってくれた。 そしてすぐに出発した。 私は悟空にお姫様抱っこされていた。 悟空は私が怖くないようにゆっくり飛んでくれた。 そっと下を見ると海が見えた。 水面がキラキラと光っていた。 「綺麗な海だね」 「海が好きなんか?華月」 そう聞かれた。 私はうなずいた。 そして悟空を見た。 「海は大好きだよ?」 「華月の好きなもん1つわかって嬉しいな」 悟空はそう言った。 そして水面ギリギリを飛んでくれた。 少しだけスピードをあげると水しぶきが上がった。 冷たくて気持ちよかった。 「冷てぇ」 悟空はそう言った。 そして片目だけ閉じた。 「ふふ、でも気持ちいいね」 「そうだな」 その時小さな島が見えた。 悟空はその島へおりた。 砂浜におろしてもらった。 「ここって無人島かな?」 「よくわかんねぇけどたぶんそうじゃねぇか?」 悟空は笑った。 私は靴を脱いだ。 そして波打ち際にむかった。 足に波があたった。 冷たくて気持ちよかった。 悟空がそばに来た。 「悟空も足だけ入れてみたら?気持ちいいよ」 「一緒に遊ぶか!」 悟空は靴を脱いだ。 そして足を入れた。 私は悟空に水をかけた。 「うわっ」 私は悟空に水をかけていた。 その時抱きあげられた。 「わっ!///」 「華月が濡れてねぇのはズルいだろ?」 そう言った。 そして私を海に落とした。 私は全身が濡れた。 そして悟空を見た。 悟空は笑っていた。 「もう…お返し!」 「うわっ」 思いきり悟空に抱きついた。 そしてそのまま一緒に倒れた。 悟空もずぶ濡れになった。 夕方まで悟空と海でたくさん遊んだ。 そしてブルマの家へ悟天を迎えに行った。 ブルマは私と悟空を見て驚いていた。 「ちょっと孫くんも華月もどうしたのよ?ずぶ濡れじゃないの!」 「はは、華月と海に行って遊んでたんだ」 悟空はそう言った。 悟天は少しふくれた。 そして私と悟空を見た。 「お父さんと華月お姉ちゃんだけズルい!僕も行きたかった!」 「わりぃ、わりぃ今度行こうな?」 「約束ね?悟天」 そう言った。 そして悟天の頭を撫でた。 悟天はやっと笑った。 ブルマは私と悟空にタオルを渡した。 「タオル…何で?」 「お風呂に入ってきなさい!そのままじゃ風邪ひくでしょうが!」 そう言われた。 悟空は私を見た。 私はちょっとドキッとした。 悟空を見ると目をキラキラさせていた。 (こ…この顔は…もしかして…) 何となく悟空の言葉がわかったような気がした。 「一緒に入ろうぜ?華月」 そう言った。 (やっぱりーーーーーー!///) 思った通りの言葉だった。 私は慌てた。 「だ…ダメだって!///」 「まだダメなんか?」 そう言った。 そして黙りこんだ。 ブルマは突然怪しく笑った。 その笑顔に嫌な予感を感じた。 「付き合ってるんだからいいじゃない?孫くんだって華月の綺麗な肌を見たいでしょう?」 「ブルマ!///」 「ブルマは見たことあるんか?」 悟空はキョトンとした。 ブルマは笑った。 そして私の両肩を掴んだ。 ガシ…ッ。 「見たに決まってるじゃない!すごく綺麗な肌してるわよ?キメが細かくてスベスベよ?」 「絶対に華月と一緒に入る!」 悟空はそう言った。 そして手を掴まれた。 私はアタフタした。 「ちょ…ちょっと待って悟空///」 「行ってらっしゃーい」 ブルマはそう言った。 その顔は笑っていた。 悟空は何も言わずにお風呂場へむかった。 悟天はブルマを見た。 「僕も一緒に行ってもいい?」 「悟天くんはあとでトランクスとベジータと入っていらっしゃい」 「うん!」 悟天は素直に言うことを聞いた。 ブルマはクスクスと笑っていた。 悟空は服を脱いだ。 私は悟空に背中を向けていた。 (ど…どうしよう…このままじゃ本当に一緒に入らなきゃダメになっちゃう…///) 私は困っていた。 「華月いつまでオラに背中向けてるんだ?」 「い…いつまでって…だって一緒に入るなんて恥ずかしすぎて無理だよ///」 そう言った。 そして悟空を見た。 悟空は裸だった。 引き締まった体を見て違う意味でドキッとした。 (凄い…鍛えてるだけあって…逞しい…///) そう思った。 そしてすぐに顔が熱くなった。 私はもう一度背中を向けた。 「そ…そんな堂々としないで!///」 「何してんだ?早く入ろうぜ?華月」 そう言われた。 私はモタモタしていた。 その時悟空に服を脱がされそうになった。 「ま…待って…悟空///」 悟空は手を止めた。 そして私の顔を覗きこんだ。 「いつまでも脱がねぇから脱がしてやろうと思ったんだけんど…」 「じ…自分で脱ぐから…悟空は先に入ってて?///」 「そうか?んじゃ待ってるからな」 悟空はそう言った。 そして先にお風呂に行った。 私は緊張しながら服を脱いだ。 (うぅ…付き合ってすぐに一緒に入ることになるなんて…///) もう逃げられないことを覚悟した。 そして服を脱ぎタオルを体に巻き隠した。 鏡を見て深呼吸した。 (ブルマのバカーーーーー!!) [*前へ][次へ#] [戻る] |