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青空の下を一緒に
君が好き



ターレスとの突然の出会いに頭がまだ追いつかない…。
だって私が知ってることと繋がりが違うことになってるんだもん。
混乱するのも当然だよ…。
「バーダックもターレスも華月に変なちょっかい出すんじゃないわよ?」
ブルマは何度も釘を刺した。


そしてベランダを出ていった。
この場に残された私はどうしたら…?
「お前の気ってオレ達のとは違うんだな?」
「フワフワで安定してねぇよな?」
ターレスとバーダックはそう言った。
それは前に悟空も言っていた。
私は考えていた。


「やっぱりこの世界の人間じゃないからかな…?」
そう言った。
二人は驚いていた。
そして不思議そうに見た。
「オレ達にわかるように説明しろ」
「わ…わかった…」
私は二人に肩をがっしり捕まれた。


そして全てを話すことにした。
学校の屋上から落ちたこと。
この世界に来て高い建物からジャンプして帰ろうとしたら悟飯に助けられたこと。
何が原因でこの世界に来たかわからないこと。
自分の世界に帰る方法がないこと。
私は二人を見た。


「…これが全部だけど?」
「だからお前の気は変わってるんだな?」
「お前は帰りてぇのか?」
バーダックはそう言った。
私は黙った。
そしてゆっくり首を振った。
「最初は帰りたいって思ってたけど今はここに残るって決めたから」


そう答えた。
(だって悟空に出会えたし…大好きだし…もっと一緒にいたいって思うから…////)
そう思っていた。
でもそれは黙っていた。
「ずっとここにいるならいいな」
ターレスはそう言った。


そして肩を抱かれた。
私はビックリした。
その時バーダックに腕を引き寄せられた。
そして胸に抱き締められた。
「わっ…////」
「慣れ慣れしんだよターレス!」
「あ?そりゃおめぇだろうが!」


ターレスは私の手を握った。
私は二人の間に挟まれた。
そして二人は喧嘩を始めた。
(ちょ…この状態で喧嘩をされたら困るんですけど…)
私はどうして良いのかわからなかった。
「あ…あの喧嘩は…」
そう言いかけた。


でも二人の耳に私の声は聞こえていなかった。
ターレスもバーダックも私を離してくれなかった。
二人の喧嘩は朝まで続いた。
私はさすがに眠たかった。
そしてあくびをした。
「ふあ…眠いよ…」
そう言った。


そして目を擦った。
(喧嘩されて動けなかった…眠い…)
私はあくびが止まらなかった。
「オレが添い寝してやる華月」
「おめぇは引っ込んでろターレス!」
バーダックは怒鳴った。
私は限界に近かった。


いがみ合う二人の間から逃げた。
そしてソファーに倒れた。
そのままソファーで眠った。


眠る華月にブルマはタオルケットをかけた。
そしてバーダックとターレスを睨んだ。
バーダック達はビクッとした。
「華月を寝かせないで朝まで喧嘩するってどういう神経してるのよ!バカじゃないの?全く!」
「だってバーダックの野郎が…」
「あぁ?おめぇだって…」


お互いに言い合いを始めた。
ブルマはため息をついた。
そして頭を殴った。
ゴン…ッ。
二人は頭を抱えた。
「いってぇ…」
「殴るこたぁねぇだろ…」


バーダックはそう言った。
そして頭を撫でた。
寝返りをした華月はソファーから落ちそうになった。
それをバーダックとターレスが抱き止めた。
「あぶねぇ…」
「間に合ってよかったぜ…」
ターレスはそう言った。


そして抱き上げた。
(こいつ…なんて軽さだ?食ってねぇみてぇだ…)
そう思っていた。
そしてじっと見つめていた。
「ガキみてぇな寝顔しやがって…」
「いつまで抱えてんだてめぇは!」
「いいだろ別に!」


そう言い返した。
また睨み合いが始まった。
「だから…やめなさいって!」
ブルマはそう言った。
そして怒っていた。
華月はゆっくり目を覚ました。
目の前にターレスの顔があった。


「え…な…///」
「おはよ華月」
「お…おはよ…ございます…///」
そう言った。
(どうして抱き上げられてるのかわかんないけど…)
プチパニックだった。
シュン…ッ。


瞬間移動独特の音が聞こえた。
「おっす華月…」
「悟空…」
「タイミングが悪かったわね…」
ブルマはそう言った。
悟空は私とターレスを見た。
そして慌てた。


「あーーーーーーー!!華月に何してんだよ!」
そう言った。
ターレスは呆れたように悟空を見た。
そして私の頬にキスした。
私は思わずドキッとした。
ドキ…ッ。
「あ…あの…い…今…///」


「頬くらいいいだろ?」
「ターレス…おめぇ…」
悟空は怒ってるように見えた。
私はバタバタした。
ターレスは私をおろした。
悟空は私に手をのばした。
その時後ろから抱き締められた。


抱き締めてきたのはバーダックだった。
そして髪を少し手に取りキスした。
サラ…チュ…ッ。
「綺麗な髪だな?」
そう言った。
私は何も言えなかった。
(心拍数が…///)


着替えるのに自分の部屋に来た。
服を着替えて改めてリビングに来た。
悟空はターレスとバーダックに怒っていた。
私はブルマを見た。
「悟空が怒ってるなんて珍しいね…」
「あんたが原因よ?」
そう言われた。


そしてアイスティーをもらった。
悟空は私を見た。
私はキョトンとした。
悟空は私のそばに来た。
「どうしたの?悟空」
「オラ、華月が親父やターレスにベタベタされてんの見るの嫌だ!」


悟空はそう言った。
私はドキッとした。
(悟空…それって…///)
ブルマはクスッと笑った。
「孫くんがヤキモチを妬くなんて珍しいわね」
「ヤキモチっちゅうんか…」
悟空は胸を掴んだ。


ブルマは何かを思い付いた。
「いっそのこと孫くんの家で一緒に住んだら?」
「えーーーーー!?」
私は大きな声が出た。
ターレスとバーダックが慌てていた。
そして悟空と私の間に立った。
悟空はムスッとした。


「オレは許さねぇぞ!」
「華月はここで暮らすんだ!」
「あの…」
「何でターレスと親父がそんなこと言うんだよ!」
悟空はバーダック達に言い返した。
ブルマはすましていた。
私はハラハラして見ていた。


(悟空と一緒に暮らすってこと…考えてもみなかった…)
私は黙っていた。
そしてグラスをキッチンに持っていこうと立ち上がった。
その時バーダックとターレスに肩を抱かれた。
グ…ッ。
「わっ///」
ビックリしてグラスを落とすところだった。


「こいつはおめぇにはもったいねぇんだよ」
「てめぇもだ、バーダック!」
「華月に触るなぁ!」
悟空はそう言った。
そして私の手を握った。
私は無意識に悟空の手を握り返していた。
悟空は私を見た。


そして頬を赤くしていた。
「華月…オラ…華月がでぇ好きだ!」
「ご…悟空///」
悟空に『好きだ』と言われて嬉しかった。
私は言葉が出なかった。
夢を見ているようだった。
ブルマは私を見ていた。


「ほら、孫くんが返事を待ってるわよ?」
そう言われた。
私は心臓がバクバクしていた。
そして答えようとした。
深呼吸をした。
そして悟空をじっと見た。
「悟空の気持ち…すごく嬉しい…///」


そう言った。
悟空はぱぁっと笑った。
そして抱きつこうとした。
私は悟空の胸に両手をつけた。
「…華月?」
「少しだけ時間がほしいの…」
(私のこの気持ちが本当の『好き』なのか…テレビや本で見ていた『憧れ』なのか…)


そう思っていた。
悟空は黙っていた。
そして私の頭に手をおいた。
ポン…ッ。
私は悟空の顔を見上げた。
「華月の返事を聞くまでオラいつまでもずっと待ってる」
そう言ってくれた。


悟空はニカッと笑った。
「ありがとう悟空…///」
今はそう答えるのが精一杯だった。

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あきゅろす。
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