青空の下を一緒に ブルマの元へ… 悟飯に抱き抱えられたまま横顔をじっと見ていた。 (見れば見るほどそっくりな顔してる…てか親子だから当たり前だよね…) そう思っていた。 悟飯と出会うと言うことはあのキャラ達もいるんだよね? 嬉しいけど素直に喜べない…。 ご飯は建物の屋上におろした。 私は地面に座った。 そして空を見上げた。 「何か辛いことでもあったんですか?」 「何で?」 「ここから飛び降りたりしたんで…余計なことを聞いてしまっていたらすみません…」 そう言った。 そして困った顔をした。 (アニメで観てたまんまだ…可愛い悟飯///) クスッと笑ってしまった。 「気にかけてくれてありがとう、私は華月」 「ご…悟飯…孫悟飯です!」 そう名前を言った。 私は知らないふりをした。 「華月って呼んで?私は悟飯って呼んでいい?」 「もちろんです!」 悟飯は笑った。 その笑顔に癒された。 (男なのにこの可愛さは反則だよ…///) 悟飯の笑顔にやられてしまった。 「華月さんはどうしてここにいたんですか?」 そう聞いてきた。 私は言葉につまった。 そして悩んだ。 (何て言ったらいいかな?てか言っても信じてもらえないかも…) そう思っていた。 悩んだ末に悟飯に話すことにした。 「えっと…実はね?気がついたらここに来てたの…」 そう答えた。 悟飯は黙った。 これはどう思われてるんだろう? 長い沈黙が続いた。 「家まで送りなすね」 「無理だよ…私の家はここにないんだもん…」 そう言った。 悟飯は驚いていた。 そして何も言わなかった。 私は慌てた。 「あ、そんな顔しないでよ?私はそんなに落ち込んでないから」 「そうなんですか?」 「だってここに来たってことは帰れるってことでしょ?」 そう言った。 そして笑った。 悟飯は考えていた。 (でもせっかくこの世界に来たんだから悟空に会いたい) そう思っていた。 悟飯は笑った。 「華月さんの力になってくれる人がいます」 「力にって…?」 キョトンとした。 悟飯はニコニコしていた。 そして私を抱き抱えた。 私はビックリした。 「ちょっ…悟飯!///」 「少しだけ我慢してくださいね?」 そう言った。 思わず悟飯に抱きついた。 そのまま空に浮いた。 「う…浮いてる!」 「飛んでいきますね?」 「と…飛ぶって…待っ…」 「急いで飛ぶんで掴まっててくださいね」 悟飯は空を飛んだ。 ものすごい風が顔や体に当たる。 息がしにくかった。 悟飯はそっと胸に顔をつけた。 「この方が風当たりがそんなに強くないと思うので」 「あ…ありがとう…///」 そう言った。 (男の人の胸に顔をつけるのって初めて…///) 初めてのことにドキドキした。 そして大きな家が見えてきた。 「見えてきました」 「なんか大きな家だね…」 そう言った。 そして地面にゆっくりおりた。 悟飯は私をおろした。 私は家を見上げた。 壁に見覚えのあるマークがついていた。 (このマーク…見覚えがあるような…) そんなことを考えていた。悟飯に促されるまま中に入った。 私はキョロキョロしていた。 そしてリビングに来た。 「悟飯さん!」 「お兄ちゃん!」 チビッ子が駆け寄ってきた。 悟飯はしゃがみ目線を合わせた。 「悟天、遊びに来てたのか?」 「うん!」 「ん?」 男の子が私を見た。 私はビックリした。 (ここに悟天がいるってことは…この子はトランクスで…この家は…ブルマの家だ!) チビトランクスは私の足元をぐるっと回った。 そして見上げた。 「お姉ちゃんの気って俺達の気と違うね?」 「え…気?」 (気とか言われても私にはわかんないよ…) 答えに困っていた。 そして悟天が足元に来た。 「…それに不思議な匂いがするよ?」 「こらこら、この人を困らせるな」 悟飯はそう言った。 悟天達は私から放れた。 その時ブルマが現れた。 「いらっしゃい悟飯くん」 「こんにちはブルマさん」 私は軽く頭を下げた。 ブルマは私を見た。 「見ない子ね?もしかして悟飯くんの彼女?」 「えぇ?ち…違いますよ!///」 「は、初めまして華月と言います…」 そう挨拶をした。 悟飯はブルマを見た。 「ブルマさんにお願いがあるんです」 「あら、悟飯くんがお願いなんて珍しいわね?いいわよ?何かしら?」 「華月さんのことなんですが…実は…」 悟飯は私がこの世界にトリップしたことを話した。 ブルマは驚いていた。 そして私を見た。 (ブルマの作ったタイムマシンがあれば帰れるよね) こう楽観的に考えていた。 「ブルマさんが作ったタイムマシンで華月さんを元の世界へ…」 「ムリ!」 ハッキリ、キッパリ言われた。 ブルマはコーヒーを飲んだ。 「タイムマシンは過去や未来へ行くものなのよ!別次元の世界へ行けるわけないでしょ!」 そう言った。 私は膝から崩れその場に座り込んだ。 (帰れない…どうしたらいいの!?) [*前へ][次へ#] [戻る] |