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青空の下を一緒に
星空の下で



ブルマが用意してくれた広い部屋を私と悟空の二人で使っていた。
悟空は大の字になりぐっすりと眠っていた。
私は眠れなくて悟空を起こさないようにベッドを出て静かに部屋を出た。
そしてベランダに出た。
空を見上げると星がたくさん出ていて綺麗だった。
(本当にこの世界に残ったんだ…私…)


初めてこの世界に来て信じられなくて…帰りたいばっかりに無茶をして…。
ビルの屋上から飛び降りて悟飯に受け止められて…。
ブルマに会って、そして悟空に出会った。
「いろんなことがあったなぁ…」
一人そう呟いた。
突然抱き締められた。


「きゃ…」
「ここにいたんか?華月」
抱き締めてきたのは悟空だった。
悟空は私の首に顔を埋めた。
そして髪に触れた。
(そんなことされたら身動きとれないよ…///)


悟空は私の向きを変えた。
そして頭を撫でた。
私は不思議に思った。
「どうしたの?悟空」
「んー…華月にこうしてぇと思って」
そう言った。


悟空の手は大きくて暖かかった。
「私も悟空の髪を撫でていい?」
「いいぞ?」
悟空はニカッと笑って答えてくれた。
そして私を持ち上げ抱っこしてくれた。
(悟空を見下ろすなんて…すごく貴重な経験してる)


「オラの腕痛くねぇか?」
「全然痛くないよ?」
そう言った。
そして悟空の頭を撫でた。
癖の強い黒い髪。
でも固くなくて柔らかい。


「わは、撫でられるってくすぐってぇな」
「じゃあ毎日撫でてあげるよ?」
「でもオラは華月の髪を撫でるほうが好きだぞ」
悟空はそう言った。
そして笑っていた。
悟空の頬を両手で包んだ。


「いつもありがとう悟空…そうだ!私に何か出来ることがあったら言って?何でもするから」
「んー…じゃあ、たまには華月からオラにキスしてくれ」
そう言われた。
思わずドキッとした。
今まで悟空と何度もキスはしたけど私からしたことはなかった。


「え…私からって…///」
「『何でもする』って言ったろ?」
悟空はそう言って目を閉じた。
少しドキドキしながらゆっくり悟空の唇に自分の唇を重ねた。
首に腕を回し角度を変えて。
何度もキスをした。


唇を離すとお互いに目が合った。
恥ずかしくなり悟空の首に顔を埋めた。
「でぇ丈夫か?華月」
「だ…大丈夫///」
顔の熱が少し冷めてきた。
悟空を見るとすごく笑顔になっていた。


そして私の唇を指でなぞった。
「華月のこの柔らけぇ唇も照れた顔も全部オラだけのもんだ」
「悟空…」
「何があってもぜってぇ側にいて守ってやるから安心してくれ」
そう言われた。
言葉が出なくてただうなずいた。


「華月、でぇ好きだ」
「悟空…私も大好き」
そしてもう一度キスしようと顔が近づいてきた。
私もゆっくり目を閉じた。
そして悟空のキスを待っていた。
でもなかなかキスしなかった。


不思議に思い目を開けた。
「悟空…?」
「どうやらお邪魔してしまったようですねぇ」
そう言われた。
悟空は耳まで赤くなっていた。
私はその声に聞き覚えがあった。


ふと見るとそこにいたのは天使のウイスさんと破壊神のビルス様だった。
「ウイスさんとビルス様じゃねぇか、こんな時間にどうしたんだ?」
「ビルス様のお散歩にこちらまで来たんですよ」
「そしたらお前がここでイチャついてるのが見えたんだ」
そう言った。
私は恥ずかしすぎて声にならなかった。


悟空は苦笑いをしていた。
「はは、めぇったなぁ…」
私は反対の方に顔をそらした。
(見られてた…もう恥ずかしすぎる!///)
別の意味で心臓がドキドキしていた。
ビルス様もウイスさんも見れなかった。


(そ…そんなことよりどうしてこんな時間にビルス様がブルマの家に突然現れるわけぇ?)
『散歩』とは言っていたけど私にはそこが不思議だった。

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