そういうことか
「ま、待って!」
僕が口を開くと橘はそれを阻止した。
「私、知ってる。照美ちゃん自分しか愛せないんだよね……!」
……はいぃぃ!?
ちょ、待ってよっ。
なんでそんな事になるんだ?
確かに自分より美しい人がいたらそれに越した事はないけど、だけども……!
っていうかちゃっかりちゃん付けに戻ってるし!
「大丈夫! 私、女の子の照美ちゃんに似合う美しい男の子を用意したの!」
「待って待って待って! 勝手に話を進めないでくれるかな」
「照美ちゃんが他の人のものになるのは悲しいけれど、私、男の子の照美ちゃんが好きだから……」
「女にしたの橘だよね!?」
「はいはいはい気にしなーいっ」
はい登場!
と橘が言うと木の影から二つの影が。
しかもそのうちの一人は、僕が知っている人物だった。
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