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-short story-
個人論-白+レオ- +10



















『ねえレオ君?』


『どうなされました?
どうぞ、頼まれていたマシュマロです』


『わ、ありがとう。
でさ、悪人ってさ』


『はい』


『死んだら何処に逝くんだろうね?』


『…は?』


『善い人は天国、悪い人は地獄?だけどそんなのつまらないじゃん。じゃあ何処に逝くんだろって。
善い人が行くとこは興味無いけど、ほら、僕、悪人の悪人、極悪人じゃん?気になってさ』


『…怖いのですか?』


『まっさかぁ。気になっただけだよ。
そう思われるとは思わなかったなぁ』


『も…申し訳御座いません』


『いいよ別に。ね、それより答えてよ、何処逝くと思う?』


『あ…はい…そうですね…白蘭様が悪人かは判断しかねますが、悪人は……死んだら、人に生まれ変わるのだと思います』


『へぇ?それ、どっちかって言うと善い人の特権じゃない?』


『何故ですか?』


『人間に生まれ変わるのは善いモノだけだと、全世界の一般の考えじゃん』


『そんなものは傲慢な人間の傲慢な考えにすぎません』


『ふぅん?』


『この世界の頂点に存在したいだけの思考です。確かに地球上で人間は知能が高いですし唯一言語が話せる生き物です。だけど、それだけだ』


『…うん』


『知能が高いからと言って世界が平和なわけじゃない。言語が使えるからと言って幸せになれるわけじゃない。むしろ知能が高い故に殺し合いはおき、言葉が話せる故に衝突し、傷つく。

自分にいつ、理不尽な死が襲うか分からない恐怖と共に毎日を過ごす。
殺されるかもしれない。病魔に侵され死ぬかもしれない。
自らの手で自分を死に追いやるほど、恐ろしいことに出逢うかもしれない。





















































そう考えると、こんな最高な《地獄》、他には無いと思いませんか?』


『…』


『………あ…、すみません、出過ぎた事を言いました…』


『いや、勉強になったよ、そっか、そんな考えもあるねえ、納得。頭良いねぇレオ君』


『…………は、ありがとうございます』


『あ。話に夢中になりすぎて正ちゃんに連絡するの忘れてた。
もういいよレオ君、ありがとね。マシュマロも』


『…また御用がおありでしたらお呼びください』
『うん』




パタン

























『……………――この世界が、地獄ねえ。

…やっぱり面白いな』


























骸君は。



―――――――――――――――――――

fin.


はい、意味が分からないので補足いたしますすみません石を投げるのは…!

今回表向き白蘭とレオ君で書きましたが、心情内では白蘭と骸のつもりで書きました。
白蘭はレオ君に質問したと言うより骸に質問しました。逆にレオ君に扮した骸が答えています。

要は狐の化かし合い、そして骸から見た世界のイメージの話です。

あと、生まれ変わるのは善い人だけだっていうのが全世界の一般かどうかは、はっきり言って陽向は全く分かりません。
その、調べるのは、面倒……だったもので、古典常識にのっとって書いちゃいました……えへ。


そして白蘭とレオ君の話し方が分かりまs(殴)

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あきゅろす。
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