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-short story-
鬼ごっこ04






『ビックリして逃げてきちゃった…気絶してる間にマーカーで顔に落書きすれば良かったあぁ―失敗した。
これは戻って実行すべき?いやいや危ないぞそれは…でもせっかく落書きマーカー常備してたのに』

『それならランニングするべきだ!』


『そうですねというかいつも元気良く来るくせにこういう時だけ気配消して側に立つのやめてください。
どうしようびっくりしすぎてランニング肯定しちゃったじゃないか』


『走れよ。

気配消さないと鬼に見つかるだろうが!』


『そうなんですけどね?
できれば耳元で叫ぶんじゃなくて普通に声かけて欲しかったっていうかね?
そこまで気配消すことないでしょう!』


『必要だと思ってな』


『任務にも使ってくださいよ!』


『必要ならな』


『 毎 回 必 要 で す け ど ね !?
何で必要じゃないときがあると思ってんの!?』





『見つけましたよ…!』


『骸!』


『さっ、きは、よく…もや、って』


『うんちょっと息整えようか。
はい深呼吸―』


『吸え―!吸え――!!吸え―――!!須恵?





吐け――――。』


『何か違くないですか了平さん。
最後の疑問は何?』


『は―――――っ。…はぁ。
さっきはよくもやってくれましたね沢田綱吉覚悟しなさい!』


『気絶から立ち直るの早かったね』


『あれは気絶じゃありません断じて気絶ではありません。
ちょっと頭がついていかなかっただけです』


『そこで張り合う!?』


『そういう時はラン』


『ニングじゃありませんそんなので頭はついていきません。


と、いうか鬼は骸ですよ了平さん!
逃げなくちゃ!』


『そうなのか!?』


『クハハハ逃がしません!!』


ビュッ


『うわぁきた!
了平さん逃げ…』

『マキシマムキャノ―ン!!!!』


『『………えっ?』』


『なにっ!?』


『まだ何も言ってません。
あのですね?この玉に触ったら鬼なのですよ?』


『ああだから粉砕した!』


『粉砕させたって触っちゃったらダメですよ…』


『なにっ!?』


『えぇ―…。
どうしましたボンゴレ、さっきっからブツブツと』


『彼は京子ちゃんのお兄さん彼は京子ちゃんのお兄さん彼は京子ちゃんのお兄さん…』


『…ツッコミたかったらツッコミめば良いじゃないですか』


『うるさい骸俺は今必死に耐えてるんだ!』


『あ―そうですか。
笹川了平、その玉を僕に渡しなさい』


『なにっ!』


『《なに》以外の言葉使え!!
いいからよこしなさい』


『ああ…極限にな』


『確かに《なに》以外とは言いましたけどね…?!
まあいいです…これでまた僕が鬼ですね、せ―の』


ビチャ


『彼は京子ちゃん…………うわぁああ俺鬼!?』


『僕の目的はあくまで君の1日休日剥奪ですからね!』


『うわっおまっ骸このやろ―――!!』


『クフフ呑気に耐えてるからですよ馬鹿めが!』


『極限にな!』


『あっ今の良い感じです笹川了平』


『うるせ―――よ!!
あああもうやっちまったこれまでの苦労が水の泡じゃないか…!


ちょ、骸、殴らせろ』


『ヤです』


『こうなったら誰も1日休日貰えないようにしてやる…!
他誰がいたっけ』


『残るは雲雀恭弥とアルコバレーノですね』


『手ごわいな…よし、骸、手を組んでがんばるぞ!』


『楽しそうですが死にたくないのでヤ』


『がんばるぞ!!』


『…』


『俺も極限に』


『ランニングしててくださいそこらへんで』


『…』


『行くぞ骸!』


『…はぁ』


――――――――――――――――――

本物の了平さんはこんな子じゃありません。
ここの了平さんの威信を守るために言っておきますと任務で気配消さずに行っちゃうのはみんなの緊張を少しでも和らげるため…と思っていてください。決して馬鹿では無い…と思っていてください。

そしてこの鬼ごっこ、骸がでしゃばってることに気づきました。
そして久しぶりのギャグにより綱吉のテンションが分かりませんでした。
ツッコんでないボケとかあるしね。『彼は京子ちゃん』って彼は京子ちゃんじゃないしね。

soon.

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あきゅろす。
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