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-short story-
夜の時期、地下の場所01-雲雀+草壁-+10



真夜中。


場所は並盛町地下の、言うなれば雲雀恭弥率いる財団のアジト。

その中にある治療室に男が寝ていた。

目・腕他いたるところに包帯を。

それであっても隠しきれない傷からは血が滲んでいる。


男の病室に、これまた独りの男が入ってきた。
黒髪につり目、整った顔だちで黒の着物を着こなしている。


その男は寝ていた男のとこまで来て、ニヤリと笑った。


『ざまぁないね哲
ボンゴレとばれたかい??』


『…………恭さん』


寝ていた男は薄く目を開けると着物の男を見た。


『…申し訳ありません
私のミスです
しかし相手はこちらがボンゴレとは気づいていません
恐らく、どこかの中小マフィアだと思っているでしょう
計画も、実行できます』


ふぅんと着物の男は満足そうに息を吐く。


『それは良かった、ボンゴレとバレて向こうの勘違いで沢田綱吉に喧嘩売られても困るからね。
この計画は僕が独自で動いているんだし』


それに、と至極楽しそうに着物の男は笑う。


『沢田綱吉を咬み殺すのは僕だ』


長い夜はゆっくりとふけていく。



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