-short story-
BOSS or FRIEND 02
『『………』』
『……獄寺君?』
『………確かに10代目に会う前はマフィアになりたかったんです
独りで孤独で誰の相手にもされなくて、それが悔しくて』
『…………』
『10代目に会いに来たのだって俺と同じ歳なのに俺はファミリーにも入れないで、なのに10代目はいきなりボス候補として存在していて……ふざけんなって』
『じゃぁやっぱり』
『違うんです。10代目が俺を助けてくれた日から、俺の夢は<10代目の右腕>になった。少しでもあなたの役に立ちたかったから』
『…?』
『つまりですね、俺が10代目の右腕にこだわっていたのは、マフィアとして役に立ちたかったのではなくてただ俺を受け入れてくれたあなたの役に立ちたかったからなんです』
何かが変わってしまう気がして
『だから別にマフィアには執着が無くて』
怖くて聞かなかった
『…10代目はただ10代目なんです、ボンゴレの、とかマフィアの、ではなくて。例えマフィアにならなくても俺はついていきました』
聞けなかった
『そっか………うん、なんかすごくスッキリした!ありがとう獄寺くん』
『ぇええ何でお礼言ってんですか!?俺なにもしてないっスよ!?…もしかしてずっと気にしていましたか?』
『…中学のころはね、友達じゃないって言われたらどうしようかとね』
『すみません…』
『ぜんっぜん!』
『…ありがとうございます俺を<友達>と言ってくれて』
『はは』
『……おまえら熱くなるのは勝手だが手を動かせ今何時だと思ってんだ』
『うるさいなぁリボーン今良い気分なのにこのKY!ねっ獄寺くん!』
『はいっ!…………あ。』
『ほう…良い度胸じゃねぇかおめぇら。だったら俺は寝るぞ―おやすみ―』
『うわわわごめんなさいリボーン手伝ってくださ』
『おやすみ―』
『即答かよ!』
もう少し早く聞けば良かったと思った。
――――――――――――――――――
うぅ不完全燃焼……あ、ちなみにちゃんと宣言通りリボーンは寝ました。
fin.
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