-short story-
テスト勉強会03
『母親のためとかちょっと感動したよかっこいいナカノオウジさん…!
歴史がこんなに深いものだとは知らなかった!』
『すげぇのな―』
『感動して歴史への見方が変わったのはおおいに結構なんだがな、ナカノオウジ゛ってなんだナカノオウジさんって。
略すな!』
『中野区に住んでる王子みたいな人、略して《中野王子》』
『ぼそっと言うな獄寺、虚しい』
『ナカノオオエノオウジさん長いよ』
『だからって略していいもんじゃねえんだけど。
…待て閃いた
ツナおまえ中大兄皇子を漢字で書いてみろ』
『(ドキィ!)な…何で?』
『何かカタカナで名前言ってる気がした』
『マジで!?発してる言葉なのに!?
よし…』
《中の大恵の王子》
『まず《の》を外せそっからだ馬鹿者』
《名過野御御絵野王子》
『山本おまえそれ素か?素なのか??』
『いや流石にわざとだぜ!』
『ぶっ飛ばすぞ。
《中大兄皇子》って書くんだ死ぬ気で覚えろ』
『《の》が無い!』
『何で《兄》を《え》って読むんだよ
わっかんね―』
『疑問どころが低レベルだな。
これ覚えられねえんだったらもう…駄目だ、俺お前らを教える自信ねえわ、なんかもう、ほんとごめん』
『覚えます』
『見捨てないで』
『よし』
『頑張ってください10代目!!』
――――――――――――――――――
いや、ほんと初めて中大兄皇子の詳細(?)を知ったときはカッコ良過ぎてどうしようかと思いました。
友人に言ったところ、冷たいような憐れなような理解不能のような目で見られました。救いようがない(私が)。
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