-short story-
テスト勉強会02
『答えは中大兄皇子だ』
『俺のことは触れないのか
あんなに憐れんだ目で見ておいて!』
『残念だな―関係なかったのか』
『いやそうでも無ぇぞ
ほら獄寺』
『よく聞け野球馬鹿
中大兄皇子は蘇我入鹿ってやつを殺害している』
『蘇我《イルカ》!?』
『そこに反応するのはほんと止めてくれ、憐れみが増加するから』
『俺の扱い酷くない?』
『10代目、入鹿は人間です!』
『そんぐらい分かってるから役に立ちましたみたいな目止めてよ腹立つ』
『…』
『めげるな獄寺』
『で、そのナカノオオエノオウジは悪者なの?』
『おまえは歴史人物を悪者かそうじゃないかで分けんのか』
『悪者ではないですね、ある意味可哀想な人かもしれません』
『お前もノるのか獄寺』
『殺害された訳でも無いのに何で可哀想な人なんだよ』
『彼の母親も天皇だったんだよ
だが蘇我の手によってなった天皇で、政治はすべて蘇我が牛耳っていたらしい。
彼はそれをずっと側で見ていたから
これではいけないと思い』
『殺害した…??』
『…殺害のとき、もう母親は死んでいたから、敵打ちもあったかもしれねぇ』
『ナカノオウジさん…!』
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