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ゴウの小説(短編)
〜おはよう〜【To Heart2】

ピピピピッ、ピピピピッ・・・

ピピピピッ、ぱしっ。
無意識のうちに目覚ましを止め、そのまま寝続ける。

・・・・・・・・・・・・・・・
春夏「このみ、いい加減おきなさい!タカくんが迎えに来てるわよ!」

このみ「ふああ!?」

ごん、と床に転げ落ちる。

このみ「いたた・・・ああっ、もうこんな時間!?ひどいよ〜、お母さん。何で起こしてくれなかったの!?」

春夏「起こしたわよ。でも起きなかったのはこのみでしょ?」

このみ「お母さんの意地悪〜!」

慌てて階段の上から声をかける。

このみ「タカく〜ん、すぐいくから先行っちゃやだよ〜!」

タカくんの返事を聞きながら着替えて、髪留めを付ける。

下に降りてキッチンでパンを食べ牛乳でのどの奥へ流しこみ、タカくんの所へ急いだ。

このみ「タカくんおまたせ〜。」

急がないと遅刻だといってタカくんが苦笑いする。

このみ「は、走れば間に合うよ!いこっ!」

私は少し恥ずかしくなって走りだした。タカくんが慌てて後を追い掛けてくる。

少し速めに走っていたらタカくんとの距離がどんどん開いた。

いつから私の方が足速くなったんだっけ?

そんなことを考えながらしばらく走っていたけど私は言い忘れたことを思い出し振り返った。

このみ「タカくん。」

タカくんは私の隣まで来て息を整えながら何だろうって顔してる。

このみ「タカくん、おはよう!」

そう言ってタカくんの手を取り、走りだした。

今日も一日が始まる・・・。

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